iWall研究会/ニュース
2024.08.09 「健康のための室内気候講座」Lesson 61を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 61を追加しました。
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Lesson 61 熱中症対策の決め手は「断熱」から。
2024.07.23 「産学協同研究会2024 in 仙台」に、参加してきました。
東北職能大の三浦研究室の学生さんたちも参加して、実験装置の設置や実証研究の検証方法に関する熱い議論が展開されました。
(写真)実証実験が行われる、北洲ハウジングのベクサス実験棟。
今年のメインテーマは「夏季の健康で快適な暮らし」。
空調された部屋と非空調室の間に生じる温度差は、単に快適性が低下するばかりでなく、ヒートショックなどの健康リスクの原因ともなります。
高性能・高気密住宅においても、邸内における適切な熱・空気移動がなければ、熱中症を起こすほどの高温が生起することも事前検討で確認されました。
昨年の「冬季環境 実証試験」に続いて、夏季の環境調整技術の性能確認と環境実測を行うのが目的です。
(写真)ベクサス実験棟に、測定装置を設置して環境実測を行います。
パッシブな抗菌・調湿技術で、夏はサラサラ、冬はウルウル環境に!
抗菌・調湿塗料「シラスリフレ」は、塗るだけで環境調整をしてくれる優れもの。
更なる高機能化を目指して、新調合の塗料開発が継続中です。
熟練の塗装職人さんたちのご意見を聞きながら、猛暑環境での施工検証試験が実施されました。並行して精力的に実施されている、ラボでの性能確認試験も楽しみです。
(写真)抗菌・調湿塗料「シラスリフレ」の施工検証風景。
ウィスコロナの今も、メインテーマは「健康で快適な暮らし」。
このところ報道ではほとんど注目されていませんが、コロナ禍の第11波を含め、世界的な感染症拡大の影響で激変する暮らしと住宅環境。
一人一人の暮らしをより豊かで誇りあるものに!
産学共同研究に参加される研究者の皆さんの熱意が伝わる、充実した研究会でした。
(写真)北洲ハウジングの歴史とノウハウが凝縮された「北洲 住宅プラザ」の外観。
暑い夏は、冷たく喉越しの良い、おいしいお蕎麦に限ります。
2024.07.13 「健康のための室内気候講座」Lesson 60を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 60を追加しました。
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Lesson 60 夏を涼しく過ごすなら、まずは窓の「遮熱」から!
2024.06.06 「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson14を追加しました。
「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson 14を追加しました。
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Lesson 14_rev 北緯38°にある北日本は、北国なのか?
2024.05.07 「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson13を追加しました。
「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson 13を追加しました。
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Lesson 13_rev 暖房と冷房、エネルギーを消費するのは?
2024.04.05 【施工例】和室の抗菌・防かびリニューアル
Project D 【施工例】和室の抗菌・防かびリニューアル
詳しくはこちらのページでご覧下さい
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Project_D
2024.03.15 【報告】「シラスリフレ」で、重症アレルギーが劇的に改善!
K様:「子供の頃から悩まされ続けてきた孫のアレルギー症状が、「シラスリフレ」のリニューアル後に、はっきりと分かるくらい改善しました!ありがとうございます!」
「シラスリフレ」で、空気中のアレルゲンが減少? 調湿性能も貢献か!!
お子さんのアレルギー症状は、家族にとっても大変な悩みごと。
八方手を尽くしても、なかなか症状が改善しないことも多いようです。
K様:「いつ遊びにきてもティッシュが手放せず、鼻水や涙を拭き続けて、一箱があっという間になくなるくらいで、いつも本当にかわいそうに思っていました。」
あまりにも症状が続くので、お泊まりに来宅しても気の毒なくらいだったとのこと。
K様:「「シラスリフレ」のリニューアルが完成して2ヶ月。先日泊まりに来た時も、
アレルギー症状を全く気にすることなく、楽しい時間を過ごすことができました。」
(写真)「シラスリフレ」の抗菌リニューアルで、優しい光が広がる室内。
「シラスリフレ」でアレルギーも軽快。オーナー様も大満足です。
「シラスリフレ」で抗菌リニューアルしてから、お孫さんに驚きの変化が!
ご本人はもちろん、ご家族の皆さんも大変喜ばれている、とのことです。
K様:「あまりにもアレルギー症状がひどく、これまでは住宅展示場を見学すると頭痛がひどくなるので、新しい家を建てるのを諦めていました。」
K様:「自宅を「シラスリフレ」に改修してからアレルギー症状が改善したので、この家に家族で遊びに来てくれるのを、楽しみにしている毎日です。」
(写真)塗るだけで、抗菌・防カビ効果が期待できる「シラスリフレ」。
お客様の健康を優しく守る、環境技術の抗菌・調湿「シラスリフレ」。
グッドエイジングを重ねた、築30年の高性能住宅。
「シラスリフレ」の抗菌リニューアルは、末長くご家族の健康と快適な暮らしを守ってくれそうです。改修工事を管理・施工していただいた技術者の皆さんにも、心からの感謝を捧げたいと思います。ありがとうございました。
(写真)地区30年を迎えた、グッドエイジングの高性能住宅。
2024.02.16 「第22回 東北ポリテックビジョン」に参加しました。
学生さんたちの1年間の研究成果の集大成を発表する絶好の機会ですので、皆さん気合が入っています。
本年度の研究テーマは「東北地方の健康で快適な暮らし」。
学生さんたちが1年間、努力を積み重ねて得られた科学的な知見を、学内外に発表する貴重な機会になりました。卒業して建築実務のフィールドで活躍される皆さんに、心からの応援を送りたいと思います。
(写真)ポリテックビジョンの研究発表会風景。
今年も大変お世話になった、東北職能大の実験室。
2023年度三浦研究室に所属されている学生さんは7名。皆さんが興味を持ってアップした個々の開発テーマに沿って、この実験室から多くの新知見が誕生しました。
(写真)東北職能大の充実した研究施設。
今までにない未来の新建材が、ここから生まれようとしています。
これまで世の中に存在しなかった斬新な新建材研究も、いよいよ応用研究の段階になってきました。ウィズコロナ時代の健康で豊かな暮らしを支える、素晴らしい建築技術が誕生する過程を共有できたことは、研究者冥利に尽きる経験でした。
(写真)建築の抗菌・防カビ化を実現してくれる、新建材のプロトタイプ。
新規の蓄熱技術で「50%省エネ」を実現する優れもの。
三浦研究室で実施した「蓄熱型什器」の開発が、優秀な研究成果としてポリテックビジョンで表彰されました。学生さんの努力が実り、共同研究者たちも喜びひとしおです。
(写真)優秀な研究成果として表彰された「蓄熱型什器」のプロトタイプ。
産学協同研究で得られた知見を、社会に還元する日も間近に。
本年度も東北職能大の三浦研究室と民間の研究者が共同で実施した研究の成果は、実際の環境創生の現場で応用され、社会還元に貢献してくれることでしょう。
今年も1年間、本当にお世話になりました。
(写真)東北職業能力開発大学校の校舎。
2024.02.14 新製品「シラスリフレ」の情報を追加いたしました。
Project C 築30年を経過した高性能住宅を、「シラスリフレ」で抗菌リニューアル。
詳しくはこちらのページでご覧下さい
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Project_C
2024.01.12 「シラスリフレ」の、抗菌リニューアル工事を見学しました。
竣工時の詳細情報は、こちらから。
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Project_C
グッド・エイジングで風格を感じさせる、高性能住宅のデザイン。
30年という時の経過を感じさせないような、美しいフォルムと外観の美しさ。何年経っ ても変わることのない建築デザインの魅力を感じることのできる、素敵な住宅です。
改修工事で、新築時の内装下地が丁寧に施工されていたことも判明。
「抗菌リニューアル」工事を施工する室内の表面には、下地調整のためにカチオンシー ラーを施工しておきます。
竣工当時には見ることのできなかった内装下地が露わになった室内。本当に丁寧に下地の パテ処理を行なっていたことが、改めて明らかになりました。素晴らしい職人芸です。
冬季工事で大切になる作業場の環境も、大変良好に管理されています。
加水攪拌を伴う抗菌「シラスリフレ」の工事では、作業環境の維持管理が仕上がり品質に も大きく影響を与えます。
オーナー様から室内のストックスペースをお借りして、暖かい室内で作業を行うことがで き、感激しました。
標準施工要領に沿って、抗菌「シラスリフレ」を壁面に施工します。
試塗りテストの結果から、使用するローラーは20mmと少し毛足が長めのマイクロファイ バーローラーになりました。
毛足の長いローラーには「シラスリフレ」が充分に載って、施工表面の質感も美しく仕上 がります。
職人さんの繊細な心配りが、住まい手の満足感をさらに高めることになりそうです。
抗菌「シラスリフレ」の施工で、一気に明るくなった室内。
マットなホワイト色の抗菌「シラスリフレ」を施工する事で、入射光が室内に拡散され て、雰囲気が一気に明るくなってきました。
抗菌・防カビや調湿性能はもとより、抗菌リニューアルで室内が活き活きとしてきまし た。見学者も竣工が楽しみになるような、そんな施工現場でした。
「抗菌リニューアル」工事で、健康・快適な生活をつくる。
下地となる仕上げ表面は、ビニールクロスや紙クロスなど種類はさまざまです。
シーラー処理を施した表面の状態に合わせて加水量やローラーの選択を工夫しながら、 熟練の職人さんたちが、真心を込めて施工をしていきます。
完全VOCフリーの「シラスリフレ」だから、冬場の施工も安心・安全。
オーナーさんが住まいながら実施される、冬場の「抗菌リニューアル」。
抗菌「シラスリフレ」は溶剤をいっさい使用せずVOCフリーの製品ですから、窓空け換 気ができない冬場でも、嫌なペンキ臭を気にすることなく、安心して塗装工事をすること ができます。
工事の様子を随時お伝えしていきますので、今後の変化にご期待ください。
2023.12.26 新製品「シラスリフレ」の情報を追加いたしました。
Project B オフィス空間を、カンタン除菌! 「シラスリフレ」の抗菌リニューアル。
詳しくはこちらのページでご覧下さい
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Project_B
2023.12.08 「ダクトレス全館空調システム」の実証実験に参加しました。
高性能住宅の冬の暮らしを再現して、問題点を明らかにしていきます。
仙台市に拠点を置く住宅メーカー、北洲ハウジングさんの実証実験棟をお借りして、新シ ステムの性能と冬季間の室内環境を測定し、実証試験をすることになりました。
「健康で快適な暮らし」に欠かせない、空気の質の維持管理。
「ダクトレス空調システム」の評価指標は、空調ゾーンから供給される空気の風量、温湿 度と、システム作動時の静粛性。就寝時にも十分な換気量が得られるのか?運転状況を変 えながら室内環境の測定を実施して、システムの性能を評価していきます。
静かで、省エネルギー性能の高い「全館空調システム」の構築を目指して。
実験で使用する送風機は、低騒音・高風量のDCファン。消費電力も非常に小さく、年間 を通して使用する空調システムの熱搬送に適した部品です。軽費で省エネにも貢献できる 「全館空調システム」の開発が一歩前進しました。
浴室の室温を確保して、ヒートショックを防止するには。
交通事故の死者数よりもはるかに多い、冬の浴室でのヒートショック事故死。浴室や脱衣 室の室温管理が、冬季間の健康リスクを低減します。エアコン1台で全館を空調するシス テムでは、浴室や脱衣室の温度管理が重要な評価指標になります。
室間温度差の少ない、快適で健康的な住環境のために。
大学のラボテストの成果を踏まえて、「ダクトレス全館空調システム」の開発が実証試験 の段階へとステップアップしました。清潔で、温湿度が調整された空気に満たされた室内 空間をつくり出す「ダクトレス全館空調システム」が世に送り出される日を夢見て。
2023.11.14 新製品「シラスリフレ」の情報を追加いたしました。
新製品「シラスリフレ」の情報を追加いたしました。
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Project_A
2023.11.08 新住協の「シラスリフレ」現場見学会に参加しました。
メインテーマは「健康で快適な暮らし」を支える建材と構法の開発。
コロナ禍の影響で激変する住要求の現状を踏まえながら、住宅建設の永遠のテーマである 「快適、健康と住まいの関わり」を、科学的な知見に基づいて考えていきます。
抗菌・調湿建材「シラスリフレ」の施工についても議論しました。
コロナやインフルエンザなど、家庭内で猛威を振るう感染症。住宅のレジリエンス性能に 感染症対策を取り入れる住宅メーカも増えてきました。抗菌性能を持つ建材の普及も急務 で、抗菌・調湿塗料「シラスリフレ」の今後の展開が楽しみです。
塗装工事の決め手は、やっぱり下地の施工品質!
どんなに高性能な建材でも、現場での施工品質が低ければ、ユーザの満足度を引き出すこ とはできません。特に初めて取り扱う製品であれば、事前の施工打ち合わせが不可欠で す。心のこもった下地処理、現場施工があれば、お客様の満足度も高くなるでしょう。
抗菌・調湿塗料「シラスリフレ」は施工も容易で、工期短縮が可能に。
長尺のローラーで一気に壁面を仕上げて行けば、大きな塗装面も短時間で施工することが できます。乾燥までの時間も短く、あっという間に塗装工程は終了。美しい抗菌壁面が、 あっという間に完成です。
健康で快適な空間を「シラスリフレ」が創り出す。
住宅をはじめ、学校や病院、老人施設は、人の健康を支えてくれる「器(ウツワ)」です。 壁体に抗菌・調湿・消臭性能を与えてくれるのが「シラスリフレ」です。
壁が抗菌性能を持つことの、本当の意味は?
普通に会話をしていても、人間が放散する飛沫はエアロゾルになって空中を飛散してい き、あっという間に対向している壁に衝突します。これが咳やくしゃみなら!
目に見えない汚染から壁を守る「シラスリフレ」の効果。
人間の接触や飛沫の付着など、室内の壁面は目に見えない汚染に、日々晒されています。 新型コロナウィルスはプラスチックの表面では、2~3日程度活性化していることが確認さ れていますから、室内の壁も感染源となる可能性があるのです。
抗菌性能を持つ「シラスリフレ」の壁は付着した菌やウィルスを素早く不活化。清潔な状 態に壁を維持してくれます。
冬の感染症対策は「室内の湿度調節」から。
インフルエンザウィルスを不活性化させる効果的な方法の一つに、室内の相対湿度を快適 範囲の40~60%に維持、調整すること、が挙げられます。 「シラスリフレ」は、炊事、入浴、洗濯乾燥などで室内に放散される水蒸気を吸収。乾燥 時には放散して、室内の相対湿度を一定に保つ効果が期待できます。
健康で快適な生活を守る「シラスリフレ」の性能とは。
コロナ禍における家庭内感染の爆発や、自宅療養の環境整備など、我々が経験した住まい
の悩みは、新しい住環境創出の母となりました。
抗菌・調湿塗料「シラスリフレ」が、あなたの健康環境を守り続けてくれます。
2023.10.05 抗菌・調湿塗料「シラスリフレ」のカラー化試験に参加しました。
「シラスリフレ」はホワイト色が標準。ついにカラーも選択できるように。
「シラスリフレ」の展示会で最もご要望が多かったのが、インテリア・デザインに合わせたカラーが選択できるようになること。
住宅メーカーさんのショールームの一角をお借りして、カラー化の実証試験をさせていただくことになりました。
高性能「抗菌リニューアル」で、アフターコロナの健康生活を。
コロナ禍の影響で激変する住要求。清潔な空間づくりは、健康生活の基礎を成す部分です。学校や病院、老人施設など、感染症対策が必要な空間の「抗菌リニューアル」に対する要望が、大変な高まりを見せています。
長期の使用で汚れが染み付いた壁も、高性能シーラーで簡単に解決。
長期の使用で汚れが目立つ室内の壁面も、高性能シーラーを塗布することで、簡単にリニューアルすることができます。
「シラスリフレ」のカラー化は、カラー顔料を混ぜるだけ。
粉体で供給される「シラスリフレ」は加水して撹拌してペースト上にした後、カラー顔料を混ぜるだけで指定のカラーに。壁への施工も簡単です。
DIYをご希望になるお客様にも、簡単にわかる施工要領書が用意されています。
「シラスリフレ」の抗菌リニューアルは、施工準備も簡単!
「シラスリフレ」に指定の色の顔料を入れて、攪拌するだけです。
短い工期、使用中の空間も、簡単に「抗菌リニューアル」ができます。
病院や学校、老人保健施設などでも施工区画をすれば、施設を使用しながらでも抗菌リニューアルが可能です。施工はローラーで塗りつけるだけOK。
あっという間に、清潔で美しい空間が完成しました。
乾燥までの所要時間は24時間。2時間後には指で触っても塗料がつかなくなりますから、換気をしながら養生を撤去することができます。
抗菌・調湿性能を持った空間が、1日の施工であっという間に完成。
消臭効果もありますから、匂いの気になる空間のリニューアルにぴったり。
アフターコロナの生活を優しく包み込む「抗菌リニューアル」を計画してみませんか?
2023.09.21 新製品「シラスリフレ」の情報を追加いたしました。
新製品「シラスリフレ」の情報を追加いたしました。
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不燃認定
2023.08.07 新製品「シラスリフレ」の情報を追加いたしました。
新製品「シラスリフレ」の情報を追加いたしました。
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VOCフリー
2023.07.12 「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson12を追加しました。
「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson 12を追加しました。
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Lesson 12_rev 微弱な気流が、冬の「寒さ」の原因になる。!
2023.06.19 新製品「シラスリフレ」の情報を追加いたしました。
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抗菌性能
2023.05.17 新製品「シラスリフレ」の情報を追加いたしました。
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消臭性能
2023.04.17 新製品「シラスリフレ」の情報を追加いたしました。
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調湿性能
2023.04.12 新製品「シラスリフレ」の情報を追加いたしました。
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シラスリフレとは?
2023.04.04 「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson11を追加しました。
「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson 11を追加しました。
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Lesson 11_rev 日常生活で発生する水蒸気で、カシコク調湿。
2023.03.12 抗菌・調湿内装塗料「シラスリフレ」が新発売。
抗菌・調湿内装塗料「シラスリフレ」が新発売。
2017年4月。室内気候研究所と北海道職能大三浦研究室が、高性能内装塗料の研究を開始してから6年。高い抗菌・調湿効果を持つ内装塗料「シラスリフレ」が商品化されて、
1月23日に発売されました。
商品化のための研究開発は、2021年にスタート。「シラスリフレ」は室内気候研究所と住宅メーカー・建設資材販売の(株)北洲、建築・土木工事材料の設計・製造・販売している富士川建材工業(株)を含めた民間3社と、三浦研究室との産学連携研究の成果として、上梓されました。
(写真)シラスリフレで「抗菌リフォーム」をしたY様邸(登別市)
長期間継続する「抗菌・防カビ効果」の秘密は?
「シラスリフレ」には、 SIAA(抗菌製品技術協議会)認定の抗菌・防カビ・抗ウイルス剤を配合。無機系の抗菌無光触媒とダブル配合することで、高い抗菌作用が長時間持続します。
(写真)抗菌剤の配合試験の様子(北海道職能大)。
メインテーマはウィズコロナ時代の「健康で快適な暮らし」。
建築基準法の不燃材料認定も取得済みですから、住宅の「抗菌リフォーム」はもちろん、学校・病院・老人保健施設・子ども園など、大切な命を守るために必要なあらゆる空間で、抗菌塗料「シラスリフレ」を使用していただくことができます。
調湿、消臭性能にも優れた効果を発揮する「シラスリフレ」。
コロナ禍から新しいライフスタイルを構築していくために、新たな高性能内装塗料
「シラスリフレ」があなたの社会貢献を応援します。
詳細は、下のリンクから、
(北洲HP) https://www.hokushu.net/kenzai/product/4397/
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抗菌・調湿効果の高い内装塗料「シラスリフレ」
北洲と富士川建材工業株式会社、室内気候研究所が共同開発
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000017092.html
2022.06.23 「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson10を追加しました。
「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson 10を追加しました。
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Lesson 10_rev 風邪の予防には、適切な湿度維持が有効!
2022.04.12 「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson9を追加しました。
「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson 9を追加しました。
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Lesson 9_rev 足裏の温度低下が、健康リスクとなる現実。
2022.02.10 抗菌「エコナウォール」の工事現場を、見学してきました。
新型コロナの感染拡大の影響で「家庭内感染」も増大し、「自宅療養」を余儀なくされる方も爆発的に増えています。
自宅の壁を「抗菌壁」に変えて、安心、安全な環境を手に入れたい!
そんなみなさんの希望を叶えてくれる、新しい左官材料がようやく完成しました。
(写真)施工途中の「エコナウォール」。乾燥ムラもなく、良好な仕上がり状態です。
左官工事の肝は、なんといっても下地の品質が良いこと!
左官施工を担当される熟練の職人さんと、左官下地の品質を確認してから、いよいよ左官工事が始まります。左官壁の仕上がり品質は、下地がしっかり施工されているかが肝。
3年間にわたる研究開発の成果が、冬の工事でも遺憾無く発揮できるのか? 開発チームの皆さんと、施工段階ごとに状況を確認しながら工事は進められていきました。
(写真)下地の施工状態を確認する、開発チームの皆さんと職人さん。
冬場の施工品質には、作業のしやすさも影響を与えることに。
施工のしやすさ(ワーカビリティー)を職人さんと一緒に確認しながら、いよいよ左官工事の開始です。
標準施工要領に沿って加水量や水温を測定してから、左官材料をハンドミキサーで攪拌。左官工事のしやすさも、改良前から比べると格段に良好になり、開発チームはホッと胸を撫で下ろします。
(写真)加水後に攪拌作業を終えて、いよいよ左官工事の開始です。
メインの目標は「健康で快適な暮らし」。それを支える新建材の開発。
内装仕上げは「美しさ」だけでなく、健康な暮らしを支えてくれる「機能」をどれだけ備えているかが主眼点!
新開発の「エコナウォール25 SJ-K」は従来の蓄熱性能に加えて、抗菌・調湿・消臭など、どれも業界最高水準の性能を兼ね備えた、機能性の高い左官材料に生まれ変わりました。
抗菌性能に加え、室内の水蒸気を吸着・放散しながら、自然の力で室内の相対湿度をコントロールしてくれる優れもの。「エコナウォール25 SJ-K」の調湿性能で、コロナウィルスも不活化させることもできるのです。
ウィズコロナの時代にも健康生活を支えてくれる「優しい建材」。
「エコナウォール25 SJ-K」は新時代の仕上げ材として、広く期待されています。
(写真)抗菌性能が長く維持できる「エコナウォール25 SJ-K」。
自然な「消臭性能」で巣ごもり生活、テレワークも快適に。
コロナ感染症の拡大で、テレワーク、リモート授業が普及して、「おウチ時間」はますます長時間化するばかり。
生活臭・ペット臭も、これまでより気になる、という声をよく聞くようになりました。
高い消臭性能を持つ「エコナウォール25 SJ-K」なら、消臭剤を毎日噴霧しなくても、お部屋の壁がさっと消臭・除菌。施工当初から、効果が長続きします。
「エコナウォール25 SJ-K」の壁は安心、安全、清潔を、約束してくれます。
(写真)お部屋の壁がいつも消臭。ペットとの生活も、より快適に。
2022.01.12 「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson8を追加しました。
「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson 8を追加しました。
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Lesson 8_rev 温暖地の冬は、本当に暖かくて健康的なのか?
2021.12.14 新住協胆振支部の例会に、2年ぶりに参加しました。
コロナ禍で、自分や家族の健康を身近な問題として捉える機会が増えた現代社会。
とりわけ「家庭内感染」「自宅療養」というキーワードは、これからの住宅建設にとって避けて通れないテーマとなってきました。
インフルエンザや流行性感冒を含め、どうしたら感染症に罹らないのか、もしも罹ったらどこで、どのように療養すれば良いのか?医療施設で求められるような、しっかりとした感染対策が住宅にも必要だ、という認識が今回のセミナーでも共有されました。
(写真)子供を感染から守るなら、まずは住宅の「抗菌・除菌」対策を。
住宅建設の専門技術者が、「withコロナ」時代の住宅を議論。
新住協が発足した当初から、北海道胆振支部のメンバーは2ヶ月に一度、例会を開催して最新技術の習得と、「高性能住宅」の未来について議論を重ねてきました。
今回は新しくメンバーとして参画した若手の技術者の方々も参加して、目の前にある「健康住宅」という課題はもちろん、政府が2050年を目標年として定めている「脱炭素社会」にも貢献できる住宅建設のあり方についても、真剣な議論が交わされました。
(写真)新住協胆振支部の例会。
「蓄熱」技術が、夏涼しい空間の構築に利用できるワケ。
「脱炭素社会」の実現に貢献するためには、省エネルギー技術をさらにブラッシュアップしていくことが不可欠です。もちろん「断熱」性能を高度化して「出(いずる)を制する」という考え方は、住宅の省エネ化の基本であることは変わりません。
一方、環境先進国ドイツやスイスなど、高緯度地域にある国々と比較すると、冬でも比較的日射に恵まれた日本ならではの「パッシブ環境技術」が求められています。
冬暖かく、夏は涼しい環境創生に「蓄熱」技術が有効であることは経験的にも分かるのですが、もう少し合理的に熱の流れを考えることで、ユーザーへの説明も容易になるのかもしれません。
(写真)水の侵入を防ぐ家と、排水設備の関係。「蓄熱」技術は?
清潔で健康的、しかも「環境対策」にも配慮した住宅をつくるために。
室内気候研究所が目指す新しい「スマイ」の技術について、実例を示しながら議論を進めていきました。
単に美しいだけではなく、充実した人生を送るために必要な「スマイ」の性能は日々進化をし続けています。
現在開発中の技術も、来年には皆さんにご紹介できる見込みです。お楽しみに。
(写真)古民家プロジェクトにも採用された、新規の建築技術。
2021.11.19 「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson7を追加しました。
「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson 7を追加しました。
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Lesson 7_rev 「入浴中」の心肺停止は、交通事故死の4倍以上!
2021.11.02 「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson6を追加しました。
「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson 6を追加しました。
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Lesson 6_rev 「暖房」してても、どうして寒いの?
2021.09.07 「北洲コラム」での連載が、スタートしました。
「家と暮らしのお役立ちコラム」を連載することになりました。
メインテーマは「健康で快適な暮らしとは」。
コロナ禍の影響で激変する住宅事情を踏まえながら、住宅建設の永遠のテーマである
「快適、健康と住まいの関わり」を、科学的な知見に基づいて考えていきます。
北洲公式HP : https://www.hokushuhousing.co.jp/column/
日経オフィス大賞を受賞した、大床面積木造建築の「北洲住宅プラザ」。
2014年に開始した室内気候研究所と北洲さんとの共同研究・開発。
このプロセスの中で培った、家づくりのノウハウを、「北洲コラム」では余すところなく公開していく予定です。
(写真)北洲ハウジングの歴史とノウハウが凝縮された「北洲 住宅プラザ」の外観。
初回のテーマは「快適な夏の暮らしと、遮熱技術」。
第1回目では、エアコンの力だけでは得られない、本当の「夏の快適さ」を得るために不可欠な情報が満載です。
「古民家」が、涼しく快適だった理由とは?
古来、日本で追求されてきた「夏を旨とする住宅」とは、どのように創られてきたのか。建築環境工学的な視点から、涼しさを得るために不可欠な技術情報を公開しています。
(写真)深い軒のヒサシは、豊かで健康的な暮らしの一丁目一番地。
環境先進国ドイツでも注目されている、「外付けブラインド」の効果とは?
時代とともに変遷する住要求。中でも、コロナ感染症の蔓延によって自宅療養環境への要求は、これからの住宅設計にとって、欠かせない視点となってきました。
コラムでは窓開け換気をしながら暑さの原因ともなる「日射熱」を和らげてくれる「遮熱網戸」など、最新の建築技術についても取り上げています。
(写真)遮熱網戸と外付けブラインドは、環境先進国でも注目される「遮熱」対策です。
北洲コラムでは「熱」や「空気」など、目には見えない物理現象と人間の健康の関わりを、できるだけ分かりやすく解説してく予定です。
読者の皆様の応援を、心からお願い申し上げます。
20210706 抗菌「エコナウォール25」の撥水性能試験に参加しました。
性能アップの評価試験を継続中ですが、今回は蓄熱左官壁の撥水性能を定量化するために、横浜で実施された実験に参加してきました。
帯広での冬季環境実測でも、蓄熱・調湿性能の高さが実証されました。
オーナーさんによれば、胡蝶蘭の生育がとても良く、開花期間も大幅に延びたと大喜び。
質感と美しさだけではなく、生活に必要な機能がいっぱい詰まった新型「エコナウォール」は、アフターコロナ時代を優しくサポートしてくれる建材です。
撥水性能を高めることで、日々のお手入れも楽々、カンタンに。
室内に左官壁を採用する時に気になるのが、汚れが付着した時の対応と、日々のメンテナンス。研究チームによる、美しさをいつまでも保つための構法開発が進められています。
今回の実験は壁に飛んだ水分の吸収速度から、撥水性能を定量化すること。
フランスでは、スタッコ仕上げに蜜蝋を用いた防汚構法がポピュラーですが。
天然素材の蜜蝋を、日本で安定的に入手するのは困難なため、それに代わる防汚構法の開発が今回のテーマです。
表面加工仕様の異なる試験体に水を滴下して、吸収される速度を定量化していきます。
撥水性能が高いと、飛散した調味料やインク汚れにも強い。
壁の素材の吸水性が高いと、生活の中で壁に調味料や飲料が飛散して付着した時、すぐに染み込んでシミになる可能性があります。
撥水構法が「壁の汚れ」にも強いことを確認できました。
真っ白な壁に調味料や着色した液体をつけて、吸収や拡散の様子を実証していきます。
少々、罪悪感の残る実験ですが、撥水構法の汚れ防止効果が明確に示される結果になりました。
抗菌・抗ウィルス処方の「エコナウォール25 SJ-K」が普及して、愛される商品になるよう、今後も改良を継続していく予定です。
2021.06.22 新型「エコナウォール25」の研修会に参加しました。
施工時技術研修会に参加してきました。
抗菌・抗ウィルスの新処方で「エコナウォール25」がパワーアップ。
従来の蓄熱・調湿性能に加えて、抗菌・抗ウィルス処方を施すことで、壁面で部屋の清浄度が一気にアップ。
面倒なメンテナンスや塗り替えなどをしなくても、「エコナウォール25」が病院並みの清浄度を供給してくれるので、家庭内感染、自宅療養中の健康リスクも大幅に低減してくれる優れものの壁に生まれ変わりました。
「エコナウォール25」は、生活臭・ペット臭の消臭効果がさらにアップ。
新調合で生まれ変わった新型「エコナウォール25 SJ-K」。
高性能珪藻土の配合で調湿性能、消臭性能もさらにパワーアップしました。
新発売に合わせた施工研修会では、新規技術の紹介とともに、施工品質をアップするための施工要領についても、入念な説明がありました。
抗菌・抗ウィルスと消臭力アップで、アフターコロナも頼れる凄い建材。
新たなパンデミックにも対応可能な「アフターコロナ」の住宅づくり。
新型「エコナウォール25 SJ-K」は、そんな希望を叶えてくれる建材として期待される商品です。
2021.05.24 「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson5を追加しました。
「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson 5を追加しました。
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Lesson 5_rev 室内気候の変化が、健康生活を作る。
2021.04.19 「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson4を追加しました。
「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson 4を追加しました。
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Lesson 4_rev 室内気候の変化が、健康生活を作る。
2021.04.02 「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson3を追加しました。
「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson 3を追加しました。
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Lesson 3_rev. 日本人が最も大切にしているのは「健康」。
2021.03.17 「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson2を追加しました。
「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson 2を追加しました。
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Lesson 2_rev. 日本人が最も大切にしているのは「健康」。
2021.03.02 新「抗菌内装システム」のテスト施工に参加しました。
今回ご紹介するのは、仙台市に本社のある(株)北洲さんのオフィス。
「第20回 日経オフィス大賞」を受賞された、全国的に大変有名な事務所建築の「抗菌リニューアル」の様子をご紹介していきます。
(写真)「日経オフィス大賞」を受賞した(株)北洲さんの大規模木造オフィス。
2007年の竣工から早いもので14年。東日本大震災の震度7の揺れも経験した大規模木造オフィスの打合せスペースも、そろそろリニューアルの時期を迎えようとしていました。
新「抗菌内装システム」の施工テストは、パブリック棟 2Fにある会議室で実施。
床や什器が塗装工事で汚れないように入念に養生してから、現状の内装仕上げの上に直接プライマーを施工して下地調整を実施します。
このシステムでは、ビニールクロスや左官壁など、どんな下地にも適切なプライマー処理を施すことで、リニューアル工事を簡単に実施することができます。
(写真)工事養生が完了した打合せスペースで、下地調整工程の品質確認をします。
2019年4月に研究・開発に着手した新「抗菌内装システム」も、いよいよ全国発売が目前に迫ってきました。
開発チームの弛みない努力の成果として、部屋の内装をリニューアルするだけで「抗菌・抗ウィルス」「消臭」や「調湿」の効果が同時に得られるという、時代背景にマッチした新規内装システムを完成させることができました。
公的機関での認証試験と製品登録も順調に進んで、今は仕上げの段階です。
下地処理のプライマーの上に塗装用スプレーで「抗菌内装システム」を吹き付けて、下地塗りが完成。塗装と乾燥にかかる時間も各1時間程度と短く、休日を利用した病室や教室などの抗菌リニューアルにも最適のシステムとなりました。
(写真)下塗りに20分、仕上げ塗りに30分。4床室なら1時間程度で塗装工事が完了します。
新「抗菌内装システム」は、キズや汚れで劣化したお部屋の中を単に美しく仕上げるだけでなく、建築空間内での感染症予防対策としても効果が期待でき、不快なニオイも効率よく消臭してくれますから、病院や老人施設、学校などの、感染症のクラスター発生が心配な公共空間にも、応用範囲がますます広がりそうです。
(写真)濃いブルー色に仕上げられた、仕上げ塗りの施工状況。
「抗菌内装システム」のカラーは、標準で6色を用意。インテリア・デザインの自由度が増すコテやローラーを使った意匠デザインも、設計者の皆さんからのご意見を伺いながら鋭意開発中です。
(写真)「抗菌内装システム」の施工テストが完了した、会議室の様子。
新型コロナウィルス感染症の拡大により、「抗菌・抗ウィルス」システムに対する需要はますます増加しています。
内装のリニューアルと同時に「抗菌・抗ウィルス」「消臭」「湿度調整」を、一度に解決してくれる新「抗菌内装システム」に大きな期待が寄せられています。
2021.02.20 産学共同研究の成果が「特別賞 2020」を受賞しました。
研究テーマは「パッシブ・ウェルネス住宅のための調湿・断熱・蓄熱構法の開発」。
新型コロナウィルス感染症の拡大を背景に、ニューノーマル時代に不可欠な「健康・快適環境」を創出するための、新たな建築構法を開発することがこの研究の目的です。
(写真)北海道職能大の三浦教授と研究チームのメンバー
今年で18回目を迎えた「北海道ポリテクニックビジョン」ですが、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、本年度は一般には非公開で開催されました。
小樽市銭函地区の恒例年中行事にもなっているこのイベントへの参加を、楽しみにしていただいていた近隣のお子様たちは、大変残念に思われたのではないでしょうか。
新型コロナウィルスの感染経路のうち「家庭内感染」が40%以上を占め、「自宅療養」を余儀なくされる人が急増している現下の日本。家庭内を含め、学校、病院などの抗菌化は喫緊の課題となっています。
本年度の研究成果として建築用内装仕上げ材の抗菌・抗ウィルス化に一定の目処が立ったのは、共同研究者としても望外の業績でした。
(写真)麹菌を使った抗菌性能試験の様子
(写真)建築用内装材表面の麹菌培養試験後の顕微鏡写真(抗菌効果が確認できた)
慎重なラボ試験で蓄熱性能や調湿性能を定量化してから、実際の自然環境下における性能を確認するために、実証実験棟の建設工事に取り掛かりました。
日頃の実習の成果を遺憾なく発揮して、順調に工事が進行していきます。
(写真)内装用仕上材の施工のため、下地の加工をする研究メンバー
産学連携研究を実施するにあたり、一般企業の研究組織に所属する多くの研究者にも参画をいただきました。記事の執筆にあたり、あらためて衷心より感謝申し上げます。
(写真)企業研究者に参加いただいた、実験棟建設に伴う施工試験の様子
今回の発表会で特別賞を受賞した研究成果が一日も早く実用化され、ニューノーマル時代の新しいライフスタイルに寄り添う技術として広く活用される時が来ることを、共同研究者として心から期待しています。
(写真)新規開発した建築内装仕上げ材の、実証実験棟における外界暴露試験
2021.02.14 「健康のための室内気候講座」Lesson 59を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 59を追加しました。
詳しくはこちらのページでご覧下さい
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Lesson 59 SARS-CoV-2が暗示する、ニューノーマルの課題。
2021.01.18 「エコナウォール25」の検証実験に参加しました。
先週に積もった雪がまだ残る(株)北洲さんの本社実験施設で、開発中の新規蓄熱建材「エコナウォール25」の性能検証に関わる研究に参加させていただきました。
(写真)積雪が残る北洲本社社屋の冬景色。
日本政府の国際公約としても広く知られるようになってきた「脱炭素社会の構築」。
実施時期の大幅な前倒しが政府内部でも検討される中、世界中で「脱酸素社会の構築」に向けた新規技術開発が活発に行われていることは、すでにご承知の通りです。
(出典) https://www.env.go.jp/guide/info/ecojin/issues/17-09/17-09d/tokusyu/index.html
脱炭素社会の技術開発は、電気エネルギーの分野にとどまるものではありません。
日射や環境冷熱エネルギーの貯蔵・蓄積技術としてスタートした、潜熱蓄熱内装材「エコナウォール25」の開発も、継続してバージョンアップ。
「脱炭素社会構築」の一翼を担えるよう、研究開発が今も実施されています。
(写真)実証研究棟の前で、今回の実験内容の確認をします。
とても厳しい寒い中ですが、研究チームの皆さんに実証実験へと参集いただき、要求性能と施工性の最終確認実験を行います。
2年間にわたる、慎重で斬新なラボ試験を積み重ね、商品を上梓できる日も間近ですね。
(出典) https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-world-map/
今回の研究開発をスタートアップした直後に世界を襲った衝撃的なパンデミック。
検討された要求性能に「抗ウィルス性能」と「with コロナ時代を生き抜く環境創生」が加えられたのは、とても自然な流れでした。
(写真)熟練の左官技術者による施工性試験の様子。緊張の一瞬です。
長い歴史と伝統を持つ「左官技術」と、最新の潜熱蓄熱技術の融合。
参加メンバーが持つ専門的な知識と技術を結集して時代の要請に応え、社会貢献を果たすのが研究に参加していただいている研究者全員の最終的な目標です。
(写真)養生環境を変えながら、慎重な性能評価が行われます。
おかげさまで検証実験はすべて無事に終了。これから経時観察と性能評価をやり切って、「ユーザーの健康と地球環境の維持」に貢献する日を心待ちにしているところです。
検証結果が確認され次第、このページで報告して参りますのでお楽しみに。
2020.12.16 職能大の実証実験棟工事も、いよいよ本格化しています。
新規に開発中の抗ウィルス・蓄熱・調湿内装材の効果を確認するため、今年もタンデム実証実験棟を学生の皆さんが建設しています。
(写真)内装下地が出来上がり、工程の打ち合わせ。
内装材の仕上がり状態は、下地調整の良し悪しで決まるもの。
パテ工事の後、学生さんが一生懸命にやすりがけをして、壁面の平滑度を丹念に調整していきます。
(写真)内装下地のパテ部分を、丁寧にヤスリがけします。
共同研究に参加している企業の研究者の皆さんが集合して、施工実験を実施しました。
施工後の品質の確認を実施した結果、期待していた以上の完成度で皆さん一安心です。
(写真)施工品質の確認も終わり、内装施工はこれで完了。
内装工事に続いて、付加断熱の工事と外装工事を実施します。
高性能住宅の目安である、HEAT20のG2グレード以上となるように設計した実験棟が、本当に性能確保できているか、断熱工事の出来が鍵を握っています。
(写真)フェノール樹脂断熱材を、実験棟に外貼りしていきます。
トリプルガラスの高性能サッシュを取り付けたら、防水シートで実験棟をラッピング。
あとはサイディング工事が完成したら、実験棟の断熱、蓄熱そして調湿性能を定量化。
来週には、いよいよ実習棟の外に設置して、実環境での効果確認が始まります。
(写真)防湿シートの施工風景
新型コロナウィルス感染症への対応のため、例年よりも2ヶ月遅れで始まった今年の共同研究ですが、いよいよ実験も最終盤。職能大の学生さんが、大活躍してくれて、成果の取りまとめが今から本当に楽しみです。
2020.11.16 帯広の古民家再生プロジェクトに、参加しています。
音更町で始まった明治中期の古民家を、減築して移設し再利用するプロジェクトに参加させていただいています。農業王国、十勝地方の開拓時代の建築を再利用しながら、有形保存する予定です。
プロジェクトは外装の塗装が終了して、いよいよ蓄熱内装材の施工が始まりました。
「健康が気になる方のための、蓄熱・調湿・抗ウィルス内装材」の出番ですね。
このプロジェクトは緑豊かな2000坪の敷地に、解体した古民家を減築しつつ移設する工事です。建設会社の作業場で小屋を組み直して再現し、一部は補修してから現場に搬入して棟上げしました。
今では見られない立派な7寸柱の柱間に、居住性を考慮して断熱材をしっかりと施工。十勝の寒い冬も、これで快適に過ごすことができそうです。
外観の意匠は、建築当時のイメージを壊さないように配慮。下地は湿式施工されたモルタルで、漆喰をイメージしたOPで仕上げていきます。アラワシになる柱と梁は磨きを掛けて柿渋で着色、表面の保護をしていきます。
内装工事の左官下地はスクエアのプラスターボードのジョイントを、寒冷紗とパテで補強。下地の表面はしっかりと不陸調整が施されていて、完璧な状態になっていました。
左官材料からの水引きを均一にするために、丁寧に刷毛でプライマー処理を施します。
使用する潜熱蓄熱左官材は、抗ウィルス性能を付与した「改良エコナウォールSJ-G」。
潜熱蓄熱と調湿の機能はそのままに、「アフターコロナの時代」にぴったりの、抗菌・抗ウィルス性能を持つ内装材を開発することができました。
今では手に入れることが非常に困難な、太くて丈夫なタモ材の梁は、柿渋で塗装されていますので、左官材の白とのコントラストが本当に映えて、ほんとうに綺麗ですね。
このプロジェクトに参加してくれた左官職人さんは、姫路城の大改修工事にも参加要請があったほどの、北海道でも指折りの技術者です。
この道50年の実に丁寧な仕事ぶりに、感動しました。
開拓時代から十勝地方の発展を見守ってきた40坪の古民家が、三間四方の明るく快適なダイニングルームへと大変身。断熱と蓄熱を付与された壁が、十勝の豊富な日射を蓄えながら、冬の暮らしに役立てていきます。
これから電気工事と設備工事を施して、12月の初旬には竣工の予定です。
室内気候研究所は、2020 /21の冬シーズンの温湿度環境を測定して、結果を公表していく予定ですので、楽しみにお待ちください。
十勝地方と云えば有名な蕎麦どころ。香り高い新蕎麦を「匠そば」さんでいただきます。
十割そばの高貴な香りと喉越しを、心いくまで堪能させていただきました。
2020.10.23 「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson 1を追加しました。
「健康のための室内気候講座(改訂版)」Lesson 1を追加しました。
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Lesson 1_rev. 「快適さ」は、本当に贅沢なのか?
2020.10.05 「健康のための室内気候講座」Lesson 58を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 58を追加しました。
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Lesson 58 家庭内感染の予防には、まず温湿度の調整を。
2020.09.16 「健康のための室内気候講座」Lesson 57を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 57を追加しました。
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Lesson 57 コロナウィルス対策も、やはり「断熱」から。
2020.09.08 「健康講座」の原稿を、改訂することが決定しました!
2016年10月から掲載を始めた「健康のための室内気候講座」ですが、当初の執筆目標を大きく超えて、Lesson 56まで公開させていただくことができました。
これも読者の皆さんの温かい応援があればこそと、改めて心から感謝申し上げます。
2020年に世界的なパンデミックを引き起こした新型コロナ禍の収束が見通せない中、「ニューノーマル」へと生活を柔軟に移行していくためには、その基本となる「健康的な生活環境」の創出が喫緊の課題となっているところです。これらの事情を勘案して、これまで掲載してきた原稿に最新情報を交えながら、全面的に改訂作業を実施していくことが決定いたしました。
新規稿と合わせて、既報の改訂版もHPに掲載してまいりますので、「健康のための室内気候講座」をご愛読いただきますよう、引き続きよろしくお願い申し上げます。
2020.08.18 「健康のための室内気候講座」Lesson 56を追加しました。
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Lesson 56 湿度管理で、コロナウィルスを不活化しよう。
2020.05.20 「健康のための室内気候講座」Lesson 55を追加しました。
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Lesson 55 パッシブ設計が、健康な生体リズムを創る。
2020.04.24 「健康のための室内気候講座」Lesson 54を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 54を追加しました。
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Lesson 54 窓に必要な「ガラス」の性能は? その2
2020.03.31【速報】室内環境調整で、新型コロナ対策を!
今世紀に入って20年で4度目となる新型ウィルスによる感染症の拡大ですが、人の移動速度が急激に増大している現代社会では、これからも同様の新型パンデミック現象の発生が予見されるところです。
十分な休養とストレスの排除で免疫力を高めたり、手洗いやマスク着用などの衛生的な生活習慣を普及させるなど、自助的な防衛策を国際社会全体で講じることはもちろんですが、建築環境サイドからの有効な防疫アプローチはないのでしょうか?
今回は、今後も起こりうるであろう「ウィルス感染症対策と室内環境」との関係について考えてみたいと思います。
室内を22℃、50%以上に維持すると、コロナウィルスは不活性化する。
アメリカの「アレルギー感染症研究所」の報告によれば、インフルエンザなどの常在ウィウス対策と同様に「室内の温・湿度を適切に維持管理」することで、コロナウィルスは不活性化することが明らかになりました
室内環境を人間にとって快適と考えられる22℃、50%以上に維持すると、ウィルス感染のリスクを低減するこというのです。あたかもウィルスが不活性化する領域を、人間は快適と感じているかのようにも見えてきます。
偶然かもしれませんが、人間と感染症の歴史を垣間見るようで、大変興味深い知見だと思います。
一方、換気量を増加させることで感染リスクを低減しようとする研究が、日本建築学会の小委員会で開始されたところですが、ウィルス自体に働きかける方法ではありませんから、その効果は限定的ではないかと考えられます。
まずは室内の温度と湿度の管理を十分に行うことが、大切だということです。
室内を24時間快適に維持できる住宅は、どれくらいあるのか?
室内の温・湿度を維持しようとすると、まず頭に浮かぶのがエアコンと加湿器の使用ですね!でも、本当にこれらのアクティブ設備を運転すれば「家中の環境を一日中、目的の温・湿度に維持する」ことができるのでしょうか?
セントラルヒーティングが普及している北海道などの寒冷地域では、全館・24時間暖房が冬生活の条件として当たり前になってきましたが、東京以西の温暖な地域では部分・間欠暖房が一般的で、使わない部屋、使わない時間は暖房設備を切っておく習慣が根強く残っているようです。
コロナ対策のために断熱性能が伴わない住宅で加湿をすると、いろいろな弊害が出てきそうなので、ここで改めて注意点をまとめておきたいと思います。
1) 「断熱」が不足している住宅では、結露害の発生に注意
2) 昼間の日射による過昇温で、相対湿度が低下する可能性あり
単純にエアコンと加湿器の使用だけでは、室内環境を維持するのも大変そうです。
22℃、60%の空気は、14℃以下の表面で結露してしまう。
現在施行されている住宅の「省エネルギー基準」に適合した窓の仕様と、表面結露の関係をグラフにして整理してみました。
人間が快適であると感じると同時に、ウィルスの不活性化が期待できる温・湿度の上限は「温度22℃、相対湿度60%」です。この空気は温度が14℃以下の物体に触れると、その表面で結露が生じます。
つまり省エネ基準に適合する窓ガラスを使っていたとしても、東京以西では外気温度が11℃以下になると、窓に表面結露が発生するリスクが高まることがわかります。
コロナ対策で温・湿度を維持するために暖房・加湿をしても、窓ガラスが結露して細菌やカビの温床になったのでは本末転倒と言えそうです。しっかりとした窓ガラスの「断熱」が、コロナウィルス予防にも不可欠だと言えるでしょう。
住宅のパッシブ設計を十分に吟味しておいた成果が、こんな時に役に立つのですね。
2020.02.26 「健康のための室内気候講座」Lesson 53を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 53を追加しました。
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Lesson 53 床の材質選びが、ヒートショックの原因になる?
2019.12.23 「健康のための室内気候講座」Lesson 52を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 52を追加しました。
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Lesson 52 窓に必要な「ガラス」の性能は? その1
2019.09.17 「健康のための室内気候講座」Lesson 51を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 51を追加しました。
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Lesson 51 高断熱住宅の先にある、健康住宅のデザインとは?
2019.07.11 「健康のための室内気候講座」Lesson 50を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 50を追加しました。
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Lesson 50 汚れた空気は希釈するか、置き換えるか?
2019.06.06 「健康のための室内気候講座」Lesson 49を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 49を追加しました。
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Lesson 49 新鮮な空気は、どこから供給されているのか?
2019.04.17 北海道のハウス園芸農業に貢献できるのか?研究開始です!
「パッシブ温室」の研究を実施しましたが、端緒研究の成果を取りまとめて日本建築学会の学術講演会で発表することになりました。
<写真> 住宅に付設した「パッシブ温室」のパース
本年度取り上げた一つ目の新規技術は、印加電圧の強弱によって日射遮蔽度を変化させることができる可変透過フィルムの活用です。
<写真> 印加する電圧の強弱で、日射遮蔽度が変わるフィルムの様子
ラボで実施した日射の遮蔽性能や可視光透過性の評価実験などから、温室の環境調整に十分利用可能であることがわかり、実用技術への応用可能性も高いことに驚かされました。
熱需要に合わせて遮蔽度を調整できるフィルムと、新開発の潜熱蓄熱床材を採用することで、温室の環境をパッシブに調整できる温室の開発を目指して研究を行いました。
住宅に付設した温室にこのシステムを採用した場合の環境を非定常の数値計算で検証すると「無暖房・無冷房」で年間の温度を18℃~30℃に維持可能であることがわかりました。
<写真> 研究発表会で展示した、無暖房・無冷房温室のプロトタイプモデル
健康で知的生産性の高い「テレワーク向け住宅」を構築するために、住宅付設空間としての温室開発は今年も研究を継続する予定ですが、やはり気になるのが北海道の基幹産業である農業への適用可能性です。
協業している企業様からのご紹介で、早速豊浦町にあるイチゴ農家さんを訪ねてみることにしました。
<写真>イチゴ栽培用の農業ハウスの外観
このビニールハウスの農場主さんは異業種から参入され、北海道で農業を始めて2年目の意欲的な人物でした。
<写真> 路地植えのイチゴハウスの内観
春の陽気が漂うハウス内には、昨年の8月に定植された北海道限定品種「ケンタロウ」の苗が、元気に成長中でした。
「ケンタロウ」は食味も抜群で大変人気の品種なのですが、出荷時期が5月6月に限定されるなど、生産数量が少なく品薄で希少品種なのだそうです。
<写真> イチゴの花で蜜を集めるセイヨウミツバチ
お伺いした日は5月の出荷開始に向けて、セイヨウミツバチでの受粉が真っ盛りでした。
美味しいイチゴの収量アップと品質向上。そして何より無農薬のオーガニック農法をパッシブ技術で実現するという壮大な課題に、チャレンジしようと決意しました。
今後、当HPでも報告いたしますので、応援よろしくお願い申し上げます!
2019.04.09 「蓄熱する家」の建築現場を見学してきました。
札幌市で「ECO な in ハウス」を展開されている事業主の「(株)り・ぷらんにんぐ」さんに、建築の特徴と新たな技術提案の数々をご紹介いただきました。
外壁の断熱は軸間に高性能グラスウール 100 [mm]を充填した上に、耐火性の高いボードを外貼り。さらに外側に樹脂系断熱材 EPSを付加断熱して、断熱性能を高めています。
外皮の平均熱損失係数は省エネ基準値を大幅に上回る 0.21 [W/m2 K]。
隙間相当面積も 0.22 [cm2/m2]と北海道でもトップクラスの高断熱・高気密住宅を、リーズナブルな価格で実現することができたそうです。
EPSの外皮仕上げには高強度外装樹脂構法を採用。風雪や紫外線による断熱材の劣化を防止しつつ、自然な風合いの美しい仕上がりとなりました。
この住宅のデザインコンセプトは「かわいい・ちっちゃな家」。
エントランスを入ると、スケルトン階段の向こうにキッチンとリビングが見えます。非常にコンパクトな平面計画ですが吹き抜け空間と階段の視線透過の採用で、広がりのある生活空間が展開されています。
高断熱と構築熱のコラボが、パッシブな健康生活を実現します。
リビングと上部の吹き抜け空間には潜熱蓄熱塗り壁材「エコナウォール 」を全面に施工。開口から取り込んだ日射熱を利用して、大幅な暖房費の削減を見込んでいます。
調湿性能や空気清浄機能を盛り込んだ「エコナウォール 」の採用でどのような健康空間が生まれるのか、竣工後の環境測定が今から楽しみです。
<写真> 潜熱蓄熱塗り壁材「エコナウォール 」の仕上げ
保温効果の高い潜熱蓄熱材のPCMカプセルを混合したエコナウォール は急激な温度変化を自然の力で抑制し、健康で快適な環境をエネルギーを使わずに実現してくれます。
北海道でもトップクラスの断熱性能と新たに加えられた蓄熱性能のマッチングで、これまでの空調では実現することができなかったパッシブな環境創生が可能になりました。
スケルトン階段の下には断熱宅配ボックスを設置してありますので、不在時の荷物受け取りも安心。上部の開口から差し込む日射も、空間にアクセントを加えてくれます。
開放感あふれる吹き抜け空間の上部にはキャットウォークを付設しました。
吹き抜け空間の特徴を生かしながら窓や遮光カーテンの開閉など、採光と通気はキャットウォークから調節することが可能です。
また、寝室には就寝時の空気環境を改善して睡眠の質を確保するためにヒノキパウダーを採用。ヒノキに含まれるフィトンチッドには微生物の抑制作用があるので、抗菌・防カビなどの効果も期待できます。
完成まであとわずかとなった「蓄熱する家」のモデルハウス。完成後にはセカンドテラスとオーニングもでき、より魅力的なコンパクト住宅を見学できることでしょう。
2019.04.08 「健康のための室内気候講座」Lesson 48を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 48を追加しました。
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Lesson 48 「空気質」が健康と、生産性向上の鍵を握る!
2019.03.05 「第25回 建築・建材展 2019」に参加してきました。
3月5日(火)から8日(金)まで、東京ビッグサイトで開催された建築・建材展に今年も参加してきました。国内外300社ほどが新製品や技術を公開する、建築業界にとっては恒例のイベントに成長した感があります。3月5日の初日から、大勢の来場者で賑わっていました。
今年は「特別企画」として「GOOD DESIGN Biz ZONE」が設定され、2018年度にグッドデザイン賞を受賞した建築・建材製品が紹介されていました。
インテリア部門の受賞は16製品でしたが、弊社も開発に参画してきた潜熱蓄熱左官材
「エコナウォール 25」も展示されおり、感激しました。
今年の展示やセミナーの特徴は「健康・省エネルギー」に着目した製品が多かったことです。少子高齢化や規制強化が進む建築業界が目指すべき街づくりの将来像を、出展各社が工夫をこらしながら展示しいたのが印象的でした。
来年も参加できるよう、今年も研究開発に精進していきたいと思います。
2019.02.16 「無暖房温室」の研究が「特別賞2018」を受賞しました。
2018年4月から北海道職業能力開発大学校の三浦研究室の皆さんと実施してきた共同研究の成果を、小樽市銭函の大学内で開催された「第16回 北海道ポリテックビジョン」で発表しました。
本年度の研究テーマは機械装置で冷暖房をしなくても、室温を快適範囲に維持することのできる無暖房温室「パッシブ・グリーンハウスの開発」です。
発表会場は今年も大変な盛況となりました。一年間の研究成果を発表する貴重な機会ですので、学生の皆さんの準備も真剣そのもの。北海道職能大の研究チームはもちろんのこと、北海道内にある工業技術専門学校、小樽市の製造業を中心とした企業のパネル展示など、バラエティーに富んだテーマ設定の「ものづくりイベント」になりました。
毎年この時期に開催される北海道ポリテックビジョンも、今年で16回目。
小樽市銭函地域の恒例イベントとしても、年々成長してきました。また、お子様づれの来場者も多く、成長して北海道職能大に入学してくれる小学生も増えているようです。
本年度の研究テーマ「パッシブ・グリーンハウス」を実現してくれるのは二つの新規技術。
潜熱蓄熱技術を応用した「ハイテク・モルタル」と、透明度を任意に調整できる「ダイナミック・ガラス」という魅力に溢れたニューテクノロジーです。
「ハイテク・モルタル」は施工自由度が高く、耐久性・耐候性に優れた樹脂モルタルに潜熱蓄熱材「マイクロカプセルPCM」を調合した新建材で、太陽熱を蓄えて冬季間の朝の冷え込みを抑制してくれるばかりでなく、夜間の冷熱を貯蔵して夏場に生じる温室の過度な温度上昇を抑え、通年で温室の環境を安定化する機能を持っています。
また「ダイナミック・ガラス」は、日射取得性能に優れた高断熱ガラスと電圧で透明度を任意に変化させることができるフィルムで構成。温室の日射取得量を気象条件や利用状況に合わせて任意に変化させることのできる、画期的なシステムです。
これまで開口部のガラスの選択は日射透過型か遮蔽型のいずれかを選択して、ブラインドやシェードで日射の透過量を調整するしかありませんでしたが、「ダイナミック・ガラス」の開発によってガラス単体での日射調整が可能になりました。
多くの来場者がブースを訪れていただき、新規技術の要点について熱心に質問をしていただきました。本年度の基礎研究では、非定常熱計算を用いたシミュレーションの結果から、積極的な機械的冷暖房をしなくても温室は15℃~30℃の範囲に年間を通して維持することが可能であることが明らかになりました。
住宅の居室に隣接したグリーンハウスの温度が安定しますので、居室自体の居住性も格段に向上します。また、北海道の基幹産業である農業で利用する栽培用温室への水平展開も期待されるところです。
当日はパネル展示に加えて、研究の学術講演も行われました。十分に発表練習はしたのですが、プレゼンターの学生さんの緊張感はこちらまで伝わるほどでした。お疲れ様でした。
パネル展示とプレゼンテーションを厳正に審査していただいた結果、三浦研究室の学生の皆さんの頑張りもあって「特別賞2018」を受賞することができました。
室内気候研究所は「グッドデザイン賞2018」とのダブル受賞ともなり、今後の研究活動への貴重な刺激をいただくことができました。ありがとうございました。
ミース・ファンデル・ローエやフランク・ロイド・ライトが見たら、なんていうんでしょうね。来年度はガラス建築を再定義するほどの実証成果を上げていきたいと思います!
2019.02.14 「健康のための室内気候講座」Lesson 47を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 47を追加しました。
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Lesson 47 消臭スプレーで、部屋の空気はキレイになるか?
2019.01.24 「健康のための室内気候講座」Lesson 46を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 46を追加しました。
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Lesson 46 天然素材の使用で、知的生産性は向上する!
2018.12.22 「健康のための室内気候講座」Lesson 45を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 45を追加しました。
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Lesson 45 ZEHを流行で終わらせないためには、何が必要か?
2018.12.11 「新住協胆振支部」の定例会(室蘭)で講演してきました。
暖冬の影響で1ヶ月遅れの本格的な冬が、ようやく到来した12月の室蘭市。
北海道の高断熱・高気密住宅をリードしてきた「新木造住宅技術研究協議会」胆振支部の定例研究会で講演する機会に恵まれました。当日の会場になったのは、2018年12月1日にオープンしたばかりの「室蘭市生涯学習センター きらん」です。
この施設は子どもが集う「キッズパーク」、市民の学習をサポートする「ブックパーク」、様々な活動の場として利用できる「貸室」、地域の市民活動の拠点となる「市民活動センター」の4つの施設からなる複合公共施設で、室蘭市民の学びと交流の場として期待されている新しい教育・文化施設です。
今回の講演テーマは、本年度から室内気候研究所が取り組んでいる「『ウエルネス住宅』の水平線と将来展望」について。これまで培ってきた高断熱・高気密技術に最新のパッシブ蓄熱・調湿・空気清浄技術を組み合わせることで、ご長寿長寿・少子化社会の進展、テレワークを含む新しい働き方社会への変化など、激動する住要求に適応した住宅建築の創生を目指して高度な建築技術を有する技術者の方々にお集まりいただきました。
これまで高断熱・高気密技術は、「資源・エネルギー」の高度利用化と「健康・快適環境」の創生に不可欠な技術として発展を遂げてきましたが、昨今頻発する大規模災害の発生を受けて「レジリエンス」確保の観点からも、その重要性が再認識されています。
一方で、環境弱者である乳幼児や小児、高齢者の健康増進のためには、安定した温湿度に加えて空気の清浄度、有害ガスの吸着分解、生活臭やペット臭の除去なども不可欠であることが、最近の研究から徐々に明らかになっています。
慶應義塾大学理工学部の伊加賀教授の研究チームは、日本で後半に普及している「ビニールクロス」仕上げの室内に比べて。漆喰などの「天然素材」で仕上げた室内で睡眠をとった学生の知的生産性が「偏差値に換算すると9程度上昇すること」を明らかにしました。
室内での知的生産がますます高度化し長時間化する現代社会。さらに住宅内での知的生産活動を促進させるテレワークが普及する現代社会において、室内の内装仕上げ材の種類によって睡眠環境が改善され、延いては翌日の知的生産が効率化されるという研究成果は、注目に値するものと高く評価されています。
また、室内気候研究所からは「グッドデザイン賞 2018」を受賞した「エコナウォール 」を施工した住宅の環境測定結果も提示しながら、近未来の住環境の幕開けにふさわしい充実した研究会を開催することができました。
高断熱・高気密住宅の次にくるものは何か? 継続中の研究テーマが着々と成果をあげ、全国の住環境が改善されていくことを目標にしながら、来年も研究開発活動を促進していきたいと、改めて確認させていただける研究会に、心から感謝です!
【Good Design Award 2018受賞】
2018.12.04 「健康のための室内気候講座」Lesson 44を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 44を追加しました。
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Lesson 44 住宅内の健康リスクには、地域間格差が存在?
2018.11.22 【Twitter】での情報発信を開始しました。
室内気候研究所では、日々の活動内容をタイムリーに発信することを目的に、Twitterによる情報配信を開始しました。
Twitterユーザーの皆さんのフォローをお待ちしています。
Twitterのキーワード「室内気候研究所」で検索してください。
2018.11.15 「健康のための室内気候講座」Lesson 43を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 43を追加しました。
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Lesson 43 災害時でも、人命を守れる住宅に必要なものは?
2018.10.31 「グッドデザイン賞2018 受賞展」に参加しました。
六本木の東京ミッドタウンで開催された「グッドデザイン賞2018 受賞展」に参加してきました。応募総数4,789件の中から厳正な審査の上で選び抜かれた受賞作が展示されており、大勢の参加者が来場されて熱心に観覧されていました。
1957年に創設された「グッドデザイン賞」。プロダクトや建築など有形物に限定されず、ソフトウェア、サービスなど、私たちの生活を取りまくさまざまなものを評価して、その質を検証してきた「グッドデザイン賞」。有名になったシンボルマークとともに、広く世界中のユーザーに親しまれてきました。
昨今の複雑化する社会的な課題を背景にして、その解決や新たなテーマの発見にはデザインが不可欠であるとの認識から、グッドデザイン賞の存在意義はますます高まっています。グッドデザイン賞は多様なプロモーションを通じて、デザインに可能性を見出す人びとを支援し、「デザインにできること・デザインが生かされる領域を広げ、私たちひとりひとりが豊かに、創造的に生きられる社会」をめざしています(日本デザイン振興会)。
受賞作『潜熱蓄熱内装材「エコナウォール 25」(製造・販売:(株)北洲:仙台市)』は、家具・住宅設備部門に応募。弊社も開発当初から研究に参加させていただき、幸運にも初受賞の栄冠を得ることができました。
デザインコンセプト: 「先進技術によって太陽の恵みを生かし、設備に頼りすぎない
サステナブルな住まいづくりを実現した。」
審査員の評価: 「異常気象が続く昨今、建材側でも温度や湿度の調節が必須と
なっている。潜熱蓄熱材(PCM)を漆喰に混ぜることで、
室温の変化を緩やかにできる画期的な建築建材。
設備に頼らないサスティナブルな解決方法である。」
グッドデザイン賞2018の公式HPはこちら:
http://www.g-mark.org/award/describe/47506?token=c69j9khFSC
2018.10.30 「e-プラスター」の調湿性能を追加しました。
「e-プラスター」の調湿性能を追加しました。
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「e -プラスター」の調湿性能
2018.10.03 「エコナウォール 25」がグッドデザイン賞を受賞しました。
潜熱蓄熱による室温変動の平準化効果に加えて、省エネ、調湿、消臭、空気清浄などの
健康性能を兼ね備えた高機能建材「エコナウォール 25」の研究開発には、当初から
室内気候研究所も参加してきました。
「エコナウォール 25」は最新のパッシブ技術で高断熱・高気密化住宅の様々な課題を解決したサステナブル建材として、ますます注目されています。
10月31日(水)から11月4日(日)まで、東京ミッドタウン・ホールで「2018年度
グッドデザイン賞受賞展」が開催される予定です。
グッドデザイン賞2018の公式HPはこちら:
http://www.g-mark.org/award/describe/47506?token=kuixCBH3S0
商品の詳細はこちら:
https://www.hokushu.net/kenzai/product/1611/
2018.09.19 「健康のための室内気候講座」Lesson 42を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 42を追加しました。
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Lesson 42 屋根の断熱不足が「睡眠の質」を低下させる。
2018.09.13 想い出多い実験棟に感謝しつつ「論文一覧」を更新いたしました。
2007年9月に着工してから早いもので11年。毎年のように改修を重ねながら、新規の実験テーマを実施できたのも、この実験棟の存在が支えとなってくれたおかげです。
2007年12月の冬工事の様子。当初から仮設実験棟でのデータ取得を目標としてきましたので、外装は樹脂の波板で仕上げることに。PCM建材の性能実証試験に加えて、急遽決定した屋根瓦の実験も加わりバラエティーに富んだ研究が始まろうとしていた頃です。
データの取得は順調に進んだものの、やはり大変だったのが冬場の除雪。日本海に面した小樽市銭函では最大積雪深が2m近くになることもあり、水平面全天日射計の維持のためにも毎日の除雪を欠かすことができませんでした。
実証試験を積み重ねることで、冬場の日射量が少ない小樽でもパッシブソーラーハウスが実現できること、PCMの潜熱蓄熱によって朝の冷え込みを予防してエネルギーインフラが途絶しても最低限の生活温熱環境が維持できること、ソーラー温水パネルを壁面に垂直設置することで積雪が多くても十分な暖房エネルギーが獲得できることなどなど、貴重な研究成果を多数あげることができました。
研究の実施にあたって終始、熱心に取り組んでくれた北海道職業能力開発大学校の皆さん、共同研究でお世話になった協賛メーカーや工務店、左官工事店の皆さんに、衷心より御礼申し上げる次第です。本当にありがとうございました。
「論文一覧」のリンク: http://iwall.jp/about.html#ronbun
2018.08.30 「健康のための室内気候講座」Lesson 41を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 41を追加しました。
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Lesson 41 夏季の室内は、25〜27℃ (50rh%)に維持しよう。
2018.07.30 「地球の会」の定例勉強会(東京)で講演してきました。
秋には豊穣の恵みを人間に与えてくれる自然も、ある時は猛威となって人々を傷つけ、命の尊厳をも奪っていくことさえあります。自然科学が解明したあまりにも脆弱な知見は、自然の深遠さには比べようもなく、人智の無力さにただ呆然とするばかりです。
猛暑の中日となった7月30日(月)「NPO法人 環境共棲住宅地球の会」が主催する第12回定例勉強会が東京八重洲の会場で開催され、講演をしてきました。
NPO法人「地球の会」は国産材による家づくりを通して森の再生・循環・健康な住宅を普及、推進しようとする工務店さんたちの研究会で、日本独自の住文化の創造と継承を目的としながら既に14年間ものあいだ精力的に活動されています。
講演のテーマは『性能の次へ〜日本人が失ったものを取り戻す』。
生活の利便性や経済性の盲目的な追及は日本人を自然から孤立させ、人工的で無機質な建築環境の中で一生を過ごす、といったライフスタイルが日本を席巻しようとしています。
自然の猛威から身を守りつつ、家族が健康で幸福な人生を全うするために必要で十分な住環境とは? 今回の勉強会は「性能(量)」が持つ本来の意味と目的を見つめ直しながら、次世代への社会資本として残すべき30年後の住宅ストックに必要な「感性価値(質)」とはなにかを、参加者の皆さんと一緒に議論してきました。
モノづくりの現場では「モノからコトへ」の価値転換が叫ばれるようになり、住宅業界ももちろん例外ではないようです。品質基準を満たしていれば売れた時代から、熾烈な性能競争の時期を経て、製品が実現してくれる新たな経験(エクスペリエンス)を消費者に対して明確に提示していくことが不可欠な時代へと移行しようとしています。作り手側は製品の魅力を的確に提示しうる新たな言語を発見しようと努力しているようです。
注目される「スマート・ウエルネス」が提示している未来は、住宅が本来果たしてきた安らぎや休息の場という機能に、知的生産の現場という新たな価値を付与しようという試みです。緊張と弛緩、生産と休息、自然と人工。あらゆる対立した概念が同居しつつ、お互いの価値を高めていけるような空間づくり。それが近未来の住宅ではないでしょうか。
室内気候研究所は、ご長寿社会の到来による医療・介護費用の負担増大リスクを抑制し、人づくりや働き方改革の観点からも求められる住環境の新たな価値を、実測データに基づいて解説。CO2排出量抑制による持続可能な社会構築の先にある、現代建築の喫緊の課題について議論しました。資源・エネルギーから医療・介護へ、そして知的創造活動の活性化を促す住宅建築デザインの重要性はますます高まっていくものと考えられます。
住宅の性能評価制度が普及して、定量的な尺度で住宅建築を比較することが可能になった現代。作り手は評価基準を達成することが目的化していく中で、住宅が持つ普遍的な意味をややもすると置き去りにしてしまったのかもしれません。日本の気候・風土に適合するために先人たちが努力を積み重ねてきた日本の伝統的な住居と住文化。
しかし、不変の伝統や文化は歴史的にも存在せず、常に変化と淘汰の中で洗練された技術やデザイン・様式のみが生き残ってきたと言えるでしょう。
高断熱・高気密住宅も質的な意味での転換点迎え、大きく変化する住要求に対してどのように適合、進化していくのか、これからの技術開発が大いに期待されるところです。
2018.07.18 「健康のための室内気候講座」Lesson 40を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 40を追加しました。
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Lesson 40 「住宅内熱中症は」、水分補給では予防できない!
2018.04.16 「健康のための室内気候講座」Lesson 39を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 39を追加しました。
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Lesson 39 「調湿建材」を科学してみよう。
2018.04.05 「健康のための室内気候講座」Lesson 38を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 38を追加しました。
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Lesson 38 「表面結露」を科学してみよう。2
2018.03.26 「SORA no MACHI」を見学しました(加筆版)。
外構工事と内装工事の仕上げが同時に進行しているオープン間近の大変忙しい時期で、
いよいよ街区の建設工事も最終盤を迎えていました。
「SORA no MACHI」は住戸の配置や共用の通路、外構や外壁の仕上げに使用する材料、屋根勾配などの基本設計を、一人の建築デザイナーが担当。
デザイン要素を制約された中で、どれだけ建築意匠を熟成させることができるのか?
参加した工務店にとっても、画期的なチャレンジを目標とした街区です。
注文住宅を前提とした住宅街区ではなかなか実現できない先進的な試みで、参加したのは地元の不動産開発会社と地域の工務店3社の企業グループです。
外構を印象的にカタチ・ヅクルのは、鹿児島県屋久島で産出された「屋久杉」です。
材料に内包する樹脂の量が非常に多い屋久杉は雨や日射などに対する耐候性が非常に高く、街区の全住戸でデッキの材料や外装仕上げ材として使用されています。屋久杉が持っている自然の素材感が「環境と共生するくらし」を意匠的に演出してくれます。
パーゴラテラスに付帯する「杉板塀」のデザインと、合理的な施工方法が秀逸。
居住者のプライバシーを内包する”Small Space” 空間を外部の視線から守りつつ、室内と外構で構成される ”Middle Space” 「ウチ・ソト空間」の魅力を追求しています。
地域や街区の”Large Space 1” 、さらには都市や地球環境の ”Large Space 2” とも連携しながら、入れ子構造となった各空間が関連性の中で融合しつつ、「全ての空間が一体となって機能していく住宅」が設計の基本テーマです。
街区は「空間のグラデーション理論」に関する壮大な実験、ということもできそうです。
杉板塀の目地寸法と方向性はデッキとの一体感が感じられるように工夫。施工方法にも細心の注意が払われています。杉板塀は庭空間を外部の視線から閉鎖しつつ、目地を通して外部環境と気配で連携するようにデザインされ、美しい外構空間が創生されました。
新在来工法を採用した住戸に使用されている構造材料は、北海道産の「北の杉」です。
成長速度が遅く蜜実に締まった「北の杉」と、耐候性の高い「南の杉」の組合せの妙が、材料デザインのコンセプト。生育環境に由来する質感や特性の異なる二つの杉が、千葉県の野田市で出会い、そしてこれから住み手と共生していきます。
居間やキッチンからデッキへと続く開放的な視線も、Middle空間の魅力的です。
訪問時は施工途中で、開放されていたデッキ西側の柱間。竣工までには目隠しを兼ねたサイディングボードが、杉板塀と目地を揃えつつ施工されるそうです。カーテンやブラインドに頼る事なく、外部の視線を気にせずに近隣の気配だけを感じることができる生活空間となりました。
共用通路と住宅の配置がつくる新たなカタチ、そして住戸どおしの適切な距離感。
街区の中央に設けられた共用の通路は前面道路からやや蛇行して引き込まれており、
11戸の住戸群は雁行しながら通路に寄り添ってリズミカルに連続していきます。この街区には退屈な矩形の外部空間も、画一的な隣棟間隔も存在しません。
曲がりくねった旧街道に沿って続く、古い街道筋の町並みを想起させるような、郷愁を誘う仕掛けとなっています。
閑静な環境に恵まれた敷地に、分譲住宅街区として生まれた「SORA no MACHI」。
外構に使用された材料は「南の杉」とコンクリート、そして植栽のみ。シンプルな材料構成が抑制的で統一感のある町並みを形成していきます。街区のデザインに触発されながら、これからどんな近隣関係が形成されていくのか? 街区の成長がとても楽しみです。
閉鎖と開放の程よい調和が、日本的な建築文化を感じさせてくれます。
ウチとソトをつなぐ中間的なスペースである「コートテラス」でも、植栽の最終工事が進行しています。坪庭を連想させるようなテラスにある樹木は、家族のシンボルツリーとして共に成長していくのでしょうか。
「ウチ」から「ソト」へと連続する、横幅7mのハイサイドライトの開放感。
高さを揃え室内側から屋外へと伸びやかかに延長されたハイサイドライト。
「植物や星とともにくらす」という設計者の環境に対する意図が、視覚的にも明確に示された設計となっています。樹木の葉の色や空の色の変化、雲の流れや星の瞬きとともに、居ながらにして四季を感じられる、そんなリビングです。
視覚だけでなく、温熱環境にも配慮された「都市型パッシブ住宅」を形成。
外部を通行する人と室内にいる人が直接的に視線を合わせることがないように工夫された絶妙な空間の配置計画と外構計画。新しい「都市型パッシブ住宅」のデザインに対して、大変貴重な情報を与えてくれる住宅建築となりました。
日中もカーテンを解放したままで生活ができ、しかもプライバシーが確保できる。季節を感じながら太陽とともに生きる都市型パッシブ住宅設計の解として成立する、新たな設計概念だと思います。また夏の暑さにも、植栽やガラスのセットバックによる日射遮蔽で、万全な対策がなされています。
新在来工法が持つ魅力を、吹き抜け空間の「梁」の意匠で表現しています。
屋根断熱を施された傾斜屋根の梁はあえてアラワシにして、道産の「北の杉」の素材感を十分に引き出しています。新在来工法だからできる空間表現で、構法とデザインの関係性がうまく整理されていて大変参考になりました。
機能と意匠、そして素材感が一体となった門柱プレートのデザイン。
見学させていただいたSUDOホームさんの住宅には、オリジナルデザインの門柱プレートが全住戸に設置されています。表札・照明・インターフォンと郵便受けがコンパクトに配置された美しいデザインのプレートで、樹脂モルタルを用いた表面の素材感も最高です!
ややもすると退屈でデザイン性にかけることの多い分譲住宅の街区に、新たなデザインの可能性を示した「SORA no MACHI」街区。このプロジェクトで実現した試みが、今後とも継続的に発展していくことを、心から期待したいものです。
2018.03.22 「健康のための室内気候講座」Lesson 37を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 37を追加しました。
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Lesson 37 「表面結露」を科学してみよう。
2018.03.15 「第24回 建築・建材展 2018」に参加しました。
参加登録を済ませて、さっそく東6ホールの入り口付近に出展された北洲さんのブースに伺います。これまでも産学連携共同研究などでお世話になっている北洲さんですが、今年は例年よりも大きなコマを確保して新製品を紹介されており、新規技術の普及に対する意欲が強く感じられる展示になりました。
施工にノリや釘が不要な「PERGO」フロア。HPでも紹介した真空断熱材を使った職能大の断熱改修研究でも大変威力を発揮してくれました。学生たちの手作りフローリングでもプロ並みの仕上がりになり、見学者からお褒めのことがをいただいた「PERGO」フロア。水や汚れ、摩耗にも強く、日本よりも欧米の方がその知名度は高いようです。
2020年東京五輪の関連施設への採用も決定され、これからの普及が大変楽しみな商品ですね。また展示や説明方法がとてもスマートで洗練されており、「PERGO」フロアの魅力を余すところなく伝えられるような工夫が随所に施されていました。
そして、お隣の「遮熱 ✖ 蓄熱」ゾーンへ。
北洲さんと共同開発した潜熱蓄熱建材「エコナウォール 25」が展示されています。
今春予定されている新グレードの発表に合わせて、左官材料の配合に微調整を加えた甲斐があり、左官表面のパターンづけもさらに美しくなりました。協力していただいた富士川建材工業の技術部の皆さんに感謝です。ありがとうございました。
「エコナウォール 25」の蓄熱性能を「見える化」するために、展示手法も新たに開発していただきました。
断熱材を裏張りしたプラスターボードの表面に、半分だけ「エコナウォール 25」を施工して、施工していないブランク部分と蓄熱性能を比較します。展示用のテーブルの下には「温蔵庫」があり、そこでサンプルを加温してからテーブルの上に取り出して、熱放散の速度を熱画像カメラで観察する仕組みです。
写真の左から取り出し後12分、21分、31分を経過したサンプルで、取り出し後の経過時間がテーブル上のタイマーで表示されています。
下の写真が熱画像の様子。「エコナウォール 25」を施工した部分はブランク部よりも温度が高く、時間が経過しても冷めにくいという蓄熱建材の特徴が直感的に分かりやすく表現されています。グッドジョブです。今後は「調湿性能」「空気清浄・消臭性能」「抗菌・防カビ性能」「不燃性能」なども、性能の可視化に挑戦していきたいと思います。
今回の展示会に合わせて、製品の特徴を説明するためのマンガ冊子が用意されていました。主人公のエコナちゃんが、潜熱蓄熱建材の魅力をやさしく説明してくれます。
建築の専門家でも十分に理解することがなかなか難しい潜熱蓄熱の仕組みと効果が、わかりやすく解説されています。
学会の発表などでは言い尽くせない実際の生活と蓄熱建材との関わりが、明快に説明されていました。作成に携わられた皆さんの努力に、心から敬意を表したいと思います。
まだまだ始まったばかりの潜熱蓄熱建材の普及活動。2018年度には経産省の「省エネルギー投資促進に向けた支援補助金」事業にも潜熱蓄熱建材がリストアップされ、いよいよ本格的な普及が促進されることが期待されています。
2018.03.05 「健康のための室内気候講座」Lesson 36を追加しました。
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Lesson 36 「乾燥」が引き起こす疾患やアレルギー。
2018.02.19 住宅セミナーで(東京)で講演してきました。
日差しには恵まれたものの冷たい風が吹き抜ける2月19日(月)、東京日本橋の会場で
住宅セミナーが開催されました。昨年9月に仙台市からスタートしたセミナー・シリーズも、今回でいよいよ最終回。第4回は首都東京での開催となります。
これまで本HPでも開催ごとに取り上げてきましたが、セミナー・シリーズのテーマは『高断熱・高気密住宅の先にある蓄熱・遮熱技術』です。
30年後の優良な住宅ストックにふさわしい住性能のあり方とイノベーションを目指して、100名を超える建築や住宅関連の専門家が熱心に聴講され、活発な議論が行われました。
東京会場では、「ZEH」のコンセプト立案から開発・普及のロードマップづくりを始め、省エネルギー技術の第一人者として幅広く活躍されている、芝浦工業大学建築学科の秋元孝之教授が「先進技術についての展望」というテーマで基調講演されました。
居住者の健康増進と地球温暖化防止を目的とした「ZEH」の普及活動は、これまで戸建て注文住宅の分野を中心として推進されてきました。今後は分譲住宅への展開を視野に入れながら、最終的には集合住宅のZEH化なども検討されていくなど、最新の動向に関わる情報が提供されて参加者も熱心に聴講していました。
さらに、高断熱・高気密住宅との親和性が高いと考えられている「潜熱蓄熱技術」や
「遮熱技術」に関わる情報も提供されました。北洲総合研究所の石原所長は次世代型高性能住宅のプロトタイプとも言える「プレミアム・パッシブハウス」のコンセプトと建築仕様、実際の測定結果から得られた新規の知見を発表しました。「断熱・蓄熱・遮熱」を総合的に取り入れた高性能住宅の研究開発と普及が望まれるところです。
室内気候研究所は、ご長寿社会の到来による医療・介護費用の負担増大リスクを抑制し、人づくりや働き方改革の観点からも求められる住環境の新たな価値を、実測データに基づいて解説。CO2排出量抑制による持続可能な社会構築の先にある、現代建築の喫緊の課題について議論しました。資源・エネルギーから医療・介護へ、そして知的創造活動の活性化を促す住宅建築デザインの重要性はますます高まっていくものと考えられます。
また今回のセミナーでは、協賛企業からも先導的な新規商品が紹介されました。参加者はプレゼンを聴講したあと、展示されたサンプルにも興味深かそうに触れていました。
新築住宅や既存の住宅ストックの蓄熱改修を可能にする(株)北洲の「エコナウォール 25」には、従来の蓄熱性能に加えて調湿性能が付与されました。さらにVOC、生活臭やペット臭の除去が可能な空気清浄性能を有することも紹介。性能評価のJIS化や設計手法の最適化など残された課題はあるものの、今後の進化が楽しみな新規商品です。
日本の伝統的な採涼手法として定着している開口部の網戸に日射遮蔽機能を付与した
「パッシブ・フェンスター」。夏の住環境改善と省エネルギーに効果的な新商品は、電動ブラインドやオーニングなど他の遮蔽技術との融合でさらなる効果が期待できそうです。
(株)北洲 建設・資材事業部からは「世界基準の燃えない外断熱システム〜アルセコ外断熱システム」が紹介されました。
2017年6月14日、ロンドン西部に立つ高層公営住宅「グレンフェル・タワー」で火災が発生し大きな被害をもたらしたことは記憶に新しいところです。火元は居住フロアの4階(地上8階)とみられていますが、可燃性の高い断熱材を伝ってビル全体に延焼していく動画が配信され、ビル型火災の恐ろしさを改めて認識した方も多いと思います。日本でも不燃性の外断熱システムの普及が期待されるところです。
建築を取り巻く課題を解決するための技術開発に終わりはありません。室内気候研究所は新規技術の構築に向け、今後も研究活動を推進していきたいと考えています。
2018.02.21 「健康のための室内気候講座」Lesson 35を追加しました。
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Lesson 35 加湿器が原因でレジオネラ菌に感染。死者も。
2018.02.14 研究報告「T-house」を更新致しました。
研究報告「T-house」を更新致しました!
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研究報告「T-house」を更新致しました
2018.02.07 「健康のための室内気候講座」Lesson 34を追加しました。
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Lesson 34 健康寿命は、冬場の運動量できまる。
2018.01.25 「健康のための室内気候講座」Lesson 33を追加しました。
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Lesson 33 「結露」防止技術の最前線。
2018.01.10 「健康のための室内気候講座」Lesson 32を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 32を追加しました。
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Lesson 32 「結露」するのが前提の建築でいいのか?
2017.12.26 「健康のための室内気候講座」Lesson 31を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 31を追加しました。
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Lesson 31 「不快でない」ということの価値。
2017.12.15 エネマネハウス 2017(大阪)を見学しました。
今年で3回目の開催となった「エネマネハウス 2017」を見学してきました。 ZEHのモデル住宅を学生諸君が主体となって実際に建築し、居住環境やエネルギー性能な どを実際に測定して提案内容を実証しようとする試みです。今年は会場を大阪駅のほど近 く「うめきたサザンパーク」移して開催されました。
「京都大学」「近畿大学」「武庫川女子大学・大学院」「首都大学東京」「早稲田大学 芝浦工業大学」の6チームが参加して、近未来のリアリティーに溢れた魅力的な提案をし てくれました。
京都大学は「まち+こあ」を出展。既存の町家建築の中に断熱補強された「ZEH コア」 を導入することで、住環境の改善と地域コミュニティの継続的な発展を促そうとする提案 です。
玄関の建具にはCABOT社の「エアロゲル断熱材」が学生さん自身の手で挿入されていま す。「エアロゲル断熱材」は最近注目を集めている高性能の断熱材で、近い将来建築開口 部のデザインに大きな影響をあたえそうな機能性材料です。
首都大学東京チームはアジアの蒸暑環境下でも機能するZEHハウスを提案。住戸を連続的 に配置することで町並みを形成し、新しいコミュニティーを形成するとともに地域の既存 街区とも連携・融合を図ろうという意欲的な提案です。通風や自然換気など機械に頼りす ぎない蒸暑地域のパッシブな生活習慣ともマッチしそうです。
早稲田・芝浦工大チームは築40年を経過した工業化住宅のリノベーションを提案。次第に 深刻化する空き家問題や社会資産としての住宅ストックの流動化に向けた意欲的な取り組 みです。南面の大開口は可動式サッシュで構成されていますが、外付けブラインドとのコ ンビネーションが見られるとさらに効果的ではないかと思いました。 どの大学の作品も現代建築が抱える課題に真摯に向き合い、意欲的な作品に仕上がってい たことに大変感動しました。
2017.12.13 「健康のための室内気候講座」Lesson 30を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 30を追加しました。
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Lesson 30 LOHASな室内気候のつくりかた。その2
2017.11.28 「健康のための室内気候講座」Lesson 29を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 29を追加しました。
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Lesson 29 LOHASな室内気候のつくりかた。その1
201711.22 住宅セミナー(福岡)で講演してきました。
シリーズのテーマは『高断熱・高気密住宅の先にある蓄熱・遮熱技術』。日本では比較的温暖な地域である九州でも冬季間の室温低下による疾病の発症率が高い事もあってか、一年を通した室内環境の改善と創出に取り組む専門家も沢山いらっしゃいます。当日は沖縄を含む全九州から60名以上の聴講者が参加され、熱心に議論してくれました。
昭和55年に省エネ基準が日本で初めて告示され、これを契機として断熱技術が標準化されるようになりました。さらに基準の見直しに伴って室内環境も徐々に改善されてきたことは、居住者の健康維持にとって大変好ましい変化であったと思います。健康のための室内気候講座でも議論したとおり、省エネ基準の目標はあくまでも室内環境の改善にあり、結果として冷暖房用途に用いられるエネルギー消費量が削減できるという視点が大切です。省エネ法公示の以来、室内環境改善の歴史は遅々としたものでしたが、現在建設されている住宅が30年後に居住している人々の評価に耐えうるものとなるよう、日々精進しながら理想的な環境を創り上げていきたいものです。
30年後の住宅のあり方を見据えて参加者と議論していく本セミナーシリーズは、2018年2月、3月にいよいよ東京で開催される予定です。ご長寿社会の到来による医療費負担の増大と、人づくり、働き方改革を支える住環境。CO2排出量抑制による持続可能な社会の構築は現代建築にとって喫緊の課題となっています。
時間とともに変わるものと、変わらないもの。そして変えてはいけないもの。過去の歴史から現状の課題を見通すなかで、将来の住宅像をデザインしようとする本セミナーの主旨にご興味のある方の参加を心からお待ちしております。
住宅セミナーの案内チラシ(福岡).pdf
2017.11.15 「健康のための室内気候講座」Lesson 28を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 28を追加しました。
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Lesson 28 ウェルネス住宅を、家計から再評価してみよう。
2017.11.01 「健康のための室内気候講座」Lesson 27を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 27を追加しました。
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Lesson 27 省エネルギー基準が求めるのは健康な住まい。
201710.25 住宅セミナー(札幌)で講演してきました。
台風一過の青空に恵まれた10月25日(水)に、札幌駅前にある会議室で開催された住宅 セミナーで講演してきました。仙台市で開催された住宅セミナーのシリーズですが、今回 は高断熱・高気密住宅の先進地、研究所のホーム北海道での開催となります。
(株)北洲と(株)エクセルシャノンがセミナーの主催者。
『高断熱・高気密住宅の先にある蓄熱・遮熱技術セミナー』と銘打って開催です。
『2020年以降の住宅の在り方を、北洲が今年建築しました「プレミアムパッシブハウス (PPH)」での実証データを元に、より実践的な「蓄熱・遮熱」の技術の取り組み方をテー マに講演させて頂きます。今後の市場動向を見据え、弊社としても最優先な研究テーマと なっております。ご多忙のこととは存じますが、奮ってのご参加をお待ちしておりま す。』 セミナーの告知文からも参加者に対する両社の意気込みが伝わってきそうです。
基調講演をされた東北大学大学院工学研究科の小林光准教授は当日の移動ということもあ り天候が心配されましたが、参加者の皆さんの日頃の精進のおかげでしょうか、道庁前広 場はまたとない好天に恵まれました。多くの観光客が紅葉した銀杏並木と青空に彩られた 道庁の赤れんが庁舎の思い出をカメラに収めています。
40年にもわたり高断熱・高気密住宅の技術開発と普及に尽力されてきた諸先輩の皆さん がこのセミナーに。また、従来の断熱技術を継承しつつ、健康な住環境へと進化・発展さ せようと考えている若手技術者の皆さんもたくさん参加されていました。
小林先生の基調講演は「省エネルギーとユーザーセントリックな居住環境」。心肺停止状態で搬送される高齢者が沖縄についで2番目に少なくなった北海道の住環境の質の高さをデータで示されるとともに、これからの居住者ウエルネスの向上に資する住宅設計の方向性について海外事例も交え講演され、受講者の皆さんも熱心に聞き入っていました。
続いて北洲総合研究所の今野さんからは、日本の気候風土に最適化された次世代型・超高 性能住宅「プレミアム・パッシブハウス」の設計趣旨と温熱環境の測定結果が紹介されま した。ドイツで生まれたパッシブハウスという設計コンセプトを生かしつつ、日本の気候 風土や敷地条件に合わせた、日本ならではのデザイン手法の提案です。「断熱・蓄熱・遮熱」という技術コンセプトの融合が根付き、広く普及していくことを祈りたいと思います。
室内気候研究所からは「LOHAS住宅に向けた新たな挑戦」と題して、研究所が開発した 潜熱蓄熱内装材「エコナウォール25」の研究背景と目的をはじめ、実施事例の環境測定 結果を報告をしました。また高い日射遮蔽性能が期待される外付け網戸「パッシブフェン スター」も日本のライフスタイルにあった商品として今後の普及が期待されるところです
次回セミナーは11月22日、福岡市で開催される予定です。日本海に面し厳しい「寒さ」 もある福岡。住環境の改善に取り組む地域の工務店・ビルダーの皆様に奮って参加してい ただき、参加者相互の情報共有が実現できることを楽しみにしています。
なお、室内気候研究所の講演内容は「健康のための室内気候講座」でも逐次取り上げてい く予定です。
2017.10.16 「健康のための室内気候講座」Lesson 26を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 26を追加しました。
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Lesson 26 エネルギーについて考えてみよう。 その3
2017.10.05 「健康のための室内気候講座」Lesson 25を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 25を追加しました。
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Lesson 25 エネルギーについて考えてみよう。 その2
2017.9.22 住宅セミナーで講演してきました。
仙台市で開かれた『「住まい手ファースト」な住宅セミナー in 仙台』に講師として参加 しました。2020年度に予定されている新省エネ基準の義務化や新築住宅の過半数をZEH 化する政策の推進など、住宅建設を取り巻く環境は大きく変化を遂げようとしています。
これまで高断熱・高気密化住宅の普及を通して、住まい手の健康的な生活の創造や省エネ ルギーの実現に貢献してきた先導的な工務店・ビルダーの皆さんと一緒に、これからの住 宅と環境のあり方について議論するのがこのセミナーの目的です。
シリーズ第1回目の住宅セミナーは台風一過の秋空にも恵まれ、宮城県富谷市に本拠を置 く総合建材商社(株)北洲本社の大会議室で盛況のうちに開催されました。共催者は日本 における樹脂サッシのパイオニアである(株)エクセルシャノンです。
ました。今後、創造性や生産性の増進を含む「健康」の定義として結実していきそうです。
一方、地球温暖化の原因と言われている大気中の二酸化炭素濃度の上昇を抑制することも 社会的な要請であり、持続可能な社会を構築していくためには「健康と省エネルギーの均 衡ある発展」が不可欠であることも指摘されました。
続いて北洲総合研究所の石原所長から、竣工時からの環境測定結果を交えながら今年4月 に竣工した次世代型・超高性能住宅「プレミアム・パッシブハウス」が紹介されました。 日本の気候特性への適応を目的とした「設備機器に頼りすぎない健康な暮らしの価値」を、 設計コンセプトや空間構成、建材の選定基準や高性能設備機器の設計など幅広い実務的な 観点から解説していただき、住宅の近未来的な目標が明確になったと思います。
室内気候研究所からは「LOHAS住宅に向けた新たな挑戦」と題して、研究開発と普及が 進む潜熱蓄熱内装材「エコナウォール25」の実施事例と環境測定結果の報告をしました。 今回は高断熱・高気密住宅の有用性をさらに進化させるための技術として欠かせない「高 蓄熱」技術の意義と実証的な評価結果について講演しました。高熱容量化により実現され る安定した温湿度環境が健康に及ぼす影響や、日射取得熱や内部発生熱を暖房用途に利用 することで実現される高い省エネルギー性能について解説し、参加者からも新しい蓄熱技 術について高い関心が寄せられたようです。
最後にエクセルシャノン社からは現在開発が進む高性能遮熱網戸「パッシブフェンスター」 の提案がありました。日射遮蔽は省エネルギーと夏の室内環境調整にとって不可欠な技術 であり、高性能網戸は日本のライフスタイルにあった商品として今後の普及が期待される ところです。
このセミナーは10月25日に札幌、11月22日に福岡、2018年2月、3月に東京と、全国 各地で開催される予定ですので、日本の近未来住宅に欠かせない次世代型の技術に興味の ある工務店・ビルダーの皆様には奮って参加していただき、参加者相互の情報共有が実現 できることを楽しみにしています。
参加ご希望の工務店さんは下記HPより、お問い合わせください。
2017.09.19 「健康のための室内気候講座」Lesson 24を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 24を追加しました。
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Lesson 24 エネルギーについて考えてみよう。 その1
2017.7.23 千葉市の「住活セミナー」で講演してきました。
千葉good工務店会に参加している企業は、持ち回りで家づくりセミナーを開催。家づくりの第一歩は、実際に建てられた住宅を見てみることだ、と啓蒙活動を展開しています。セミナーは単なる勉強の場としてだけでなく、参加している工務店のこだわりや思い入れのたっぷり詰まった住宅を見学することで、家づくりのパートナーである工務店の特徴を理解するための絶好の機会です。
ネットや雑誌などの情報では知ることのできない質感やVisual Comfort、風通しや陰影、涼しさや温かさなど温熱環境も体感することができます。
この日も健康住宅づくりでは欠かせない人間の生物学的な特徴を基に、規則正しい生活習慣づくりと室内環境のリズムの因果関係を科学的な知見を基に解説しました。また、最近見直されてきている「良い睡眠」の重要性についても概説し、睡眠の質を高める工夫についても講演しました。
参加者の皆さんもとても熱心に聴講していただき質疑応答の中では、普段はなかなか話題に上りにくい本音トークなどもたくさん出ていました。
一生に一度の大事業である「住宅づくり」。住宅の環境が疾病の原因になる場合も散見される現代の住宅建築。家族が快適で健康的に過ごし、豊かで実りある人生を送るための器(住宅)、設備や機械に頼らないパッシブな暮らしが実現してくれる健康住宅を目指して、一人一人のユーザーさんと専門職の工務店の皆さんが、個性あふれる住宅をつくってくれることを確信して帰路につきました。
2017.07.23 千葉市の「住活セミナー」で講演してきました。
世界に冠たるご長寿社会へと急速に変貌を遂げる、現在の日本社会。
病院の「Cure(治療)」技術は病気を治すことが主目的ですが、癒しや幸福感を与える「Care(介助)」を包括した地域医療のあり方について、先駆的な実践者でもある紅谷浩之先生1)から、事例を交えた興味深い講演がありました。
治す医療・戦う医療と癒す医療・支える医療との連携は、病気で苦しむ患者や自立が困難な高齢者に、癒しや幸福感を届けることはできるのでしょうか?
厚生労働省が推進している「地域包括ケアシステム」も「住まい(住宅)」がその中心として想定されており、医療・介護・生活支援などの社会インフラが高齢者の尊厳の保持と自立生活支援を支えるシステムを想定しています。
また、地域包括ケアは医療・介護従事者だけで「ケア」を考える時代から、家族、知り合い、ご近所の方々、コンビニや近隣のグループなども含めた地域住民を巻き込んで「ケア」を考える時代へと変化して行くのかもしれません。
一方で地域包括ケアシステムが住居を中心に実施されるということは、生活や健康を支える住環境が確保されることが前提となります。健康講座でも取り上げましたが、住宅の中で心停止に至り不幸にも命を落とされる方が、年間18,000人もいる状況を少しでも改善して行くことが喫緊の課題でしょう。
核家族化や社会環境の変化によって生じた独居老人世帯は急速な勢いで増加しており、ご近所づきあいなど地域的な人間関係も希薄化している現代社会において、必ずおとずれる「死」といかに向き合うのか?
温熱環境の専門家としてばかりではなく、一人の人間として個人と地域社会との連携のあり方を改めて考えさせられる貴重な講演でした。
(2017.4.2 Y. Ishidoya, Institute of Indoor Climate)
福井県最初の日本在宅医学会専門医
福井県の名田庄診療所で地域医療の研修を開始する。
その後、2011年に福井県初の在宅医療専門クリニック「オレンジホームケアクリニック」を
立ち上げる。
今後の地域医療の重要性を訴えるべく全国各地へ講演にまわる。
座右の銘は、” Be Happy!! ”
2017.1.30 BAU 2017(ミュンヘン)に参加しました。
今回は5度目の参加になりますが、室内気候研究所で研究中のテーマに関連したブースを中心に3日間かけてじっくりと視察、討議をしてきました。特に開口部システムの開発ではサッシュ、外付けブラインド、遮熱素材、全熱交換換気システムなどを視察。今後、有機的なシステム構成を検討する予定です。
電動ブラインドの展示ではホームオートメーションとの連携が目立ちました。また、熱交換換気システムはダクトレスが主流となっていました。どれも日本の住宅建築に普及して行くことが期待される興味深い内容でした。
(2017.1.30 Y. Ishidoya, Institute of Indoor Climate)
2017.1.6 北洲 プレミアム・パッシブハウスの構造見学会に参加しました。
PPHは省エネ先進国のドイツやスイスの基準を上回る超高性能住宅。
新たに「断熱」「蓄熱」「遮熱」に関する革新的技術を採用して、現在実現できる最高レベルの健康・快適環境を創造しようとするプロジェクトです。
当日はPPHの設計コンセプトに関するセミナーに加えて、無機系断熱材では世界最高の性能を誇るシリカエアロゲル断熱材「SLENTEX®」(BASF社)の施工見学も行われ、多くの来場者が熱心に見学していました。
4月に予定されている完成見学会では、潜熱蓄熱内装材「エコナウォール25」や日射遮蔽アミ戸、外付けブラインドを採用した「Passive Fenster」の発表会も予定されています。
健康的な居住環境を経済的に実現するため、室内気候研究所も環境設計に参画。今後の実証評価では東北大学大学院の小林准教授とも協働して、住環境とエネルギー消費に関する実測調査を実施。結果を随時公表していく予定です。
2016.12.20 「健康のための室内気候講座」Lesson 6を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 6を追加しました。
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Lesson 6 「暖房」しても、どうして寒いの?
2016.12.08 「健康のための室内気候講座」Lesson 5を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 5を追加しました。
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Lesson 5 住宅に関する不満は「寒さ」が第1位。
2016.11.25 「健康のための室内気候講座」Lesson 4を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 4を追加しました。
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Lesson 4 室内気候の変化が、健康生活を作る。
2016.11.16 「蓄熱建材シンポジウム」に参加してきました。
このコンソーシアムは、住宅・建築分野における省エネルギーの促進と、温熱環境向上による快適な暮らしに寄与するため、蓄熱建材の性能および効果を正しく予測・評価する方法を確立し、蓄熱建材の普及・発展を推進することを目的として設立。メーカー11社と東京大学、建材試験センターが参加しています。
蓄熱建材の評価方法の確立と、温熱環境のシミュレーションプログラムの開発が鋭意進められており、来年の夏には一定の成果が発表されるようです。
潜熱蓄熱建材の夜明けもいよいよ近づいてきたようです。
2016.11.11 「健康のための室内気候講座」Lesson 3を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 3を追加しました。
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esson 3 生活リズムを維持することの大切さ。
2016.10.28 「健康のための室内気候講座」Lesson 2を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 2を追加しました。
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Lesson 2 日本人が最も大切にしているのは「健康」。
2016.10.22 現場紹介に「K-house(千歳市)」を追加しました。
2016年1月に竣工した「K-house」の実測データをアップしました。
ZEH認証を受けた環境建築と「e-プラスター20」のコラボレーションで、最高の環境性能と省エネルギーが実現されています。
実BEIのさらなる向上と、健康・快適環境の創出を継続して測定していきますので、読者の皆さんと情報の共有ができればと思います。
ZEHに「e-プラスター」を施工して、快適環境を実現。
2016.10.14 「健康のための室内気候講座」Lesson 1を追加しました。
「健康のための室内気候講座」Lesson 1を追加しました。
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Lesson 1「快適さ」は、本当に贅沢なのか?
2016.10.13 「健康のための室内気候講座」を開始しました。
しばらく更新が途絶え、大変ご心配をかけしました。
今週から室内気候に関わる様々な課題をテーマとした意見表明のページを追加することにしました。できるだけ定期的にアップしていきたいと思いますので、楽しみにしていただければと思います。
また、記事の内容にご意見がございましたら、問い合わせフォームからご連絡ください。できるだけ丁寧にご回答したいと思います。
健康のための室内気候講座
2015.1.9 原稿「健康長寿社会を支える室内環境」をアップしました。
健康長寿社会を支える室内環境.pdf
2014.7.6. 「第2回蓄熱シンポジウム」のチラシをアップしました。
「iWall構法(R)」の実施事例を含め、蓄熱研究の最先端情報が発信されます。
奮ってご参加ください。
第2回蓄熱シンポチラシ.pdf
2014.3.3 「iWall研究会 季報 第3号」をアップしました。
高性能住宅の冬の悩み。その一つが『過昇温と乾燥』です。
これまで、機械換気を行うと室内の乾燥はさけられないもの、と言われてきました。でも、『e−プラスター10/20®』を施工した住宅では、加湿器なしで快適な温・湿度環境が生成されています。湿度を40〜60%に維持するとインフルエンザ菌の増殖も抑制され、快適で健康的な環境で生活できるわけです。
季報第3号では、健康的な住まい情報を実測結果を国際的な環境基準と比較して、冬の乾燥問題を議論しています。是非一度ご覧ください。
「iWall研究会 季報 第3号」.pdf (2.3MB)
2014.2.17 「e-プラスター10/20®」の施工要領書が完成しました。
スクエアエッジのプラスターボード下地をできるだけ不陸に施工し、継ぎ目に グラスファイバーメッシュテープを貼付けて下地を作ります。
また、ハンドミキサーで加水混ぜ練りをする際には、水を容器に適量とり少量 ずつ「e-プラスター10/20®」を加えながら、適度な粘度になるまで繰り返しま す。ハンドミキサーの使用限度は、低速回転で3分間です。
取り扱いの注意事項はせっこうプラスターとほぼ同じです。2月から6棟の施 工を予定していますので、現場からの情報を随時アップしてまいります。
「e-プラスター10/20®」の施工要領書.pdf(2.4MB)
2014.2.1 潜熱蓄熱材「e−プラスター」で安定した温・湿度環境が実現。インフルエンザ菌の増殖予防も期待できそうです。
これまで冬期間の低湿度は、乾燥した外気の大量な取り入れにあると言われてきましたが、室内気候研究所では「e−プラスター」を施工した住宅の環境測定を実施して、過乾燥の原因と対策を検討してきました。
室内の相対湿度は人間の健康と密接な関係があることは、経験的にも知られています。「乾燥」が風邪や呼吸器疾患、乾燥肌の原因になるからです。
一般的な乾燥対策は加湿器の使用ですが、器機の選定や使用法を間違えると結露やカビが発生します。各家庭で洗濯物や濡れタオルの配置、植栽の導入など、様々な生活の工夫がなされているようです。また、マスクや保湿クリームの使用なども対処として効果的ですが、原因を解消することはできません。
環境弱者である子供たちの冬の健康管理のためにも、低湿度対策はとても重要です。
竣工現場のページでも紹介した「I-project」の環境測定データから、冬の低湿度対策について考えてみることにします。この住宅では潜熱蓄熱内装材「e−プラスター10」を壁と天井に施工して、躯体に熱と水蒸気を蓄積する機能を持たせています。「e−プラスター」は熱と水分の「デポジットカード」。室内に取り込んだ暖房機や日射、調理、家電製品、人体からの熱と水蒸気を壁にチャージしておき、必要に応じて取り出して利用するパッシブシステムです。
一般的な高断熱・高気密住宅の内装地上げはビニールクロスです。汚れにくく耐久性にも優れていますが、化学製品であるビニールには熱や水分を吸収保持する能力がありません。これが過乾燥の原因の一つと考えられるのです。
石膏プラスターと潜熱蓄熱材PCMを主原料とする「e−プラスター」は、室内の熱を呼吸しながら室温を安定させるだけでなく、入浴や洗濯乾燥、調理などで室内に放出された水蒸気を一時的に吸収。乾燥空気が室内に流れ込んだときに放出して相対湿度の低下を抑制する機能があります。
2012年12月から2013年5月までの環境測定データをまとめてみたところ、薪ストーブを主暖房に使用しているこの住宅の室内温度は19℃から23℃で、しかも非常に安定して推移していることが分かりました。外気温が−10℃にもなる厳寒期に朝まで暖房を停止していても、「e−プラスター」からの放熱で室温が下がりません。
また、加湿器を使用していなくても相対湿度は40%をキープ。壁と天井に施工した「e−プラスター」の保湿効果で、安定した湿度環境が維持されています。小学生と幼児の二人のお子様も、全く風邪を引かなくなったそうです。
既往の研究では、人間の快適性と健康にとって最適な相対湿度の範囲は40〜60%である事が明らかになっています。また、相対湿度が40%以下になると、ウイルスやバクテリアなどが非常に増殖しやすい環境となります。
「e−プラスター」を施工した住宅の測定結果では、壁面の調湿作用で相対湿度が40%以上であり、加湿器にかかる電気料金もフリーで、健康的な環境が維持されます。
「e−プラスター」を施工した住宅と、一般的な高断熱・高気密住宅の室内環境データを比較してみました。いずれも札幌市に建つ住宅で、断熱性能はほぼ同じです。下のグラフは、最寒期である2月の室内環境を示しています。
国際規格であるISOの室内環境基準と比べてみると、ビニールクロスを施工した高断熱住宅では、昼間の室温が30℃近くまで上昇し、またその時の相対湿度は30%を切ることが分かります。人間の活動時間帯では、おおむねISO基準を満足することができていません。
一方、「e−プラスター」を施工した住宅では、測定期間中ほとんどの時間でISO規格の範囲内に温湿度が維持されていました。「e−プラスター」の熱と水蒸気を呼吸する機能が、安定した温湿度生成に寄与した結果と考えられます。快適範囲の環境ではインフルエンザ菌の活動が活性化する相対湿度以上の値が得られていますので、「e−プラスター」の健康維持への機能が期待される訳です。
2013.12.07 iWall 潜熱技術セミナーが「北海道住宅新聞」に掲載されました。
2013.12.05 iWall 潜熱技術セミナーが北海道住宅通信に掲載されました。
013.11.30 iWall 潜熱技術セミナーで「Super Sun Shade(SSS)」を発表しました。
SSS で日射、UV を 90%以上カット。快適な夏の暮らしと省エネを実現。
iWall 研究会は、11 月 22 日(金)に「第 1 回 iWall 蓄熱技術セミナー」を開催。 パッシブ潜熱蓄熱システム「iWall 構法®」に加えて、夏の居住環境改善と省エネルギーを実
現する新商品「Super Sun Shade(SSS)」外付け日射遮蔽装置を発表しました。
SSS には日射熱を 90%以上、紫外線 UV を 95%以上カットできる高耐候性不織布を採用。開 口部に外付けするだけで、冷房費を一日 350 円以上節約できます。また、風雨に対する強度 も十分。実証実験では、2 度の台風時にも破損することはありませんでした。
北海道にある実証実験施設での実測では、夜間外気冷房との組み合わせで昼間の最高室温を 10°C抑制。エアコン冷房なしでも、日平均室温は夏の快適範囲を維持できる事が実証されまし た。年々厳しくなる夏の厚さ対策。新規技術による日射遮蔽で、室内環境改善と省エネルギー 効果が実現できます。
SSS は日射遮蔽効果に加えて、可視光領域の直射光を拡散光へと変換。室内の照度を確保しな がら、暑さの原因を屋外でシャットアウトします。また、室内への UV 侵入を阻止できますの で、家具や什器の変色を抑制する効果も期待できます。
SSS は、独自の巻き上げ式機構で出し入れも簡単。日射遮蔽をしたいときには簡単に設置。強 風や雨の日には、軒下の収納部へと容易に巻き取ることができます。製品は、900mm 巾と 1,650 巾の 2 種類が選択可能。巻き取り長さは、発注時に指定が可能です。
エアコンに頼らない、パッシブな夏の暮らしをサポートする SSS。ヒートアイランド現象や熱 中症対策の切り札として、是非ご検討ください。
(写真提供:フーム空間計画工房)
2013.10.25 iWall 潜熱技術セミナーの開催告知
「潜熱蓄熱でかわる、高断熱・高気密住宅の未来」を開催します。
iWall 研究会は、2013 年 11 月 22 日(金)に「第 1 回 iWall 蓄熱技術セミナー」を札幌市で 開催いたします。高断熱・高気密住宅が普及した現代だからこそ可能になる、新たな省エネル ギー手法「iWall®」。潜熱蓄熱を応用した iWall 構法の特徴を、施工現場の環境測定結果から解 説。潜熱蓄熱内装材「e-プラスター®」の施工プレゼンテーションも実施いたします。ふるっ てご参加ください。
2013.10.09 新住協・胆振支部の 10 月移動例会に参加しました。
今回のテーマは、「断熱か?蓄熱か?」。超高断熱技術、高効率住宅設備の開 発、太陽光発電、燃料電池をはじめとした創エネルギーなど、新規の技術開発 が進む中で近未来の住宅環境とエネルギー利用のあり方が問われる時代になり ました。ユーザにとって本当に必要な技術のベストミックスは何か?技術者の 技量が問われる重要な課題です。
今回の研究会では、これまでに「iWall 構法」を採用して建築された 21 棟の住
宅の中から3つの住宅を選び、通年で実施された環境測定とエネルギー消費の データを紹介しました。安定した温湿度の維持、太陽熱の暖房利用に関する有 効性などについて、優秀な技術者の皆さんと意見交換することができました。 みなさん、本当にありがとうございました。
2013.10.6 潜熱蓄熱材「e-プラスター®」が新聞で紹介されました。
「断熱か?蓄熱か?」近未来の住環境を読み解く。
「北国の冬の生活が、豊かで誇りあるものであるために」との目標を掲げ、高断熱・高気密住 宅の研究がスタートして 30 年あまりが経過。この間、断熱による室温の形成とともに住宅の 内部からは「寒さ」が取り除かれ、気密化によってすきま風は解消されました。新鮮空気をど こから取り入れ、汚染空気をどこから排出するかという「計画換気」が実現したのです。
一方、住宅の熱性能を表す一つの指標にしか過ぎなかった q 値(熱損失係数)や c 値(隙間相当面積)が一人歩きを始め、当初掲げていたユーザーにとっての高断熱・高気密化の意味が、 いつのまにか忘れ去られようとしています。いまや、低い q 値が居住性能を決定する絶対的な 尺度であるかのようです。つまり、地球温暖化防止という社会背景を根拠に、住宅建築の目標 がエネルギー問題へと変化してしまったのです。熱損失量を抑制するための断熱技術。エネル ギー効率を高めた高性能器機の開発。太陽光発電を利用した住宅でのエネルギー生産。一つ一 つの技術は高度化して入るものの、合成の誤謬とでもいうべき異様な住宅が散見されるように なってきました。
断熱と蓄熱は、古来から積雪寒冷地に生活してきた多くの先人が作り上げてきた生活の知恵で す。冬の持つ魅力をどうやって自然から切り出していくのか。これからの建築技術のパラダイ ムを大きく変化させていく「蓄熱」という新たな価値に注目が集まっています。
2013.9,27(Fri) 「北海道建設新聞」掲載記事
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2013.9.8 室内気候研究所の潜熱蓄熱(PCM)学術研究論文を公開しました。
(青字の論文表題をクリックすると、論文(PDF 版)が表示されます。)
2013.8.27 施工現場の紹介に『I-project』を追加しました。
「e-プラスター10」で安定した冬の温湿度環境を創出 伐採材や建築廃材を燃料に薪ストーブの暖房エネルギー使用量を灯油換算で 40%削減 加湿器なしで冬期間の室内相対湿度を 40%以上に維持